企業経営はAI(人工知能)で激変するかもしれないというのに、いまだに「経験と勘と度胸」に頼る経営者が少なくない。これまで日本の企業を支えてきた阿吽の呼吸、以心伝心による意思決定の早さを前提にした仕事のやり方、旧来のITシステムはもはや役に立たないどころか、多様性が重視されるグローバル経営の中では阻害要因になる。中澤会計情報システム研究所代表の中澤進さん(70)は、グローバル化における会計システムの問題を解決する専門家。製造業、流通業を問わず経理・財務部門の業務改革、管理会計分野でのコンサルティングや会計システムプロジェクトの普及に取り組んできた...