2016年の株主総会のピークは6月でしたが、多くの企業で社長をはじめとした経営トッブの再任議案への反対票が昨年に比べ大幅に増えたと報道されています。
その背景にあるのは、ここ数年日本企業に押し寄せる「資本効率革命の波」です。資本効率性を表す代表的な指標であるROEについて、今まで以上に市場は注目し、資本コストをカバーできていない、特にROEが5%を下回る企業の経営者には再任議案への反対票の増加という警鐘が嗚らされているのです...
本連載は「資本効率革命の波」にどう立ち向かうべきなのか、企業に融資する銀行マン、企業の経営企画・財務・IR部門の責任者そして海外機関投資家のコンサルタントという三方の立場から日本企業の経営を観てきた筆者が思いつくままにまとめてみたものです。ご参考になれば幸いです。