LINE、楽天が「仮想通貨」で開く新しい世界とは

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LINEが日本国内で仮想通貨取り引きサービスを始めたBITMAX

楽天もアプリで取引を

楽天の子会社で仮想通貨交換業を営む楽天ウォレット(東京都世田谷区)も2019年8月19日から仮想通貨の取引サービスを始めた。

スマートフォンアプリを配信し、アプリ上で仮想通貨の取引を行うもので、顧客の資産と楽天ウォレットの資産を分離し、仮想通貨はコールドウォレットで管理し、安全性を高めるという。

ビットコイン、イーサリアム、ビットコインキャッシュの3種の取引が可能で、仮想通貨の売買や入庫、日本円の入金についての手数料は無料で、日本円への出金は300円、仮想通貨の出庫には一定割合の手数料がかかる。

フェイスブックは実用的な仮想通貨を計画

仮想通貨については2018年1月に、コインチェック(東京都渋谷区)から580億円分もの仮想通貨が流出した事件を機に、安全性の問題がクローズアップされたほか、その後価格が下落したこともあり、仮想通貨に対する関心は薄らいでいた。

不正流出はインターネットにつながった記憶装置で仮想通貨を管理するホットウォレットで発生しており、今回LINEと楽天の両社はインターネットにつながっていないコールドウォレットで仮想通貨を管理する。

さらに米国のフェイスブックが価格変動の起こりにくい仮想通貨リブラを発行し、送金や決済などを簡単に安く行えるようにする計画を打ち出したこともあり、次第に仮想通貨への関心が上向いてきた。

スマートフォンを用いたキャッシュレス、仮想通貨、ブロックチェーンなどが結びつく世界はすぐそこまで来ている。

文:M&A Online編集部

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