ご注意ください
この記事は公開から1年以上経っています。掲載されている情報は、公開当時のものです。

赤字転落のラーメンチェーン「幸楽苑」が上げる反撃の狼煙とは

alt
東京・日本橋の店舗

M&Aで新たな成長ステージに 

だが、これだけでは現在の2倍以上となる1000億円の売り上げを達成することは難しい。そこで同社が打ち出しているのがM&Aだ。2019年5月に発表した中期経営計画では「M&Aを中心とした新たな飲食チェーンのグループ化」を重点施策の一つとして掲げた。 

51店舗の閉店や業態転換を発表した2020年1月の資料でも「M&Aを活用しながら規模拡大を図っていく方針に変わりはない」とし、M&Aに前向きな姿勢を改めて強調した。 

同社はこれまであまりM&Aを実施してこなかった。直近では2018年に子会社のデン・ホケン(福島県郡山市)の保険代理店事業を、ヒューリック保険サービス(東京都台東区)に譲渡したくらいで、企業買収による業容の拡大といった選択肢はこれまではなかった。 

1000億円企業を目指すには既存事業の成長に加え、M&Aが欠かせないと判断したわけで、同社の主力であるラーメン以外に、和食や洋食などの他業態の企業を傘下に取り込むものと思われる。どのような飲食チェーンを買収するのか。幸楽苑HDが今、M&Aで新たな成長ステージに移ろうとしている。

幸楽苑HDの沿革
1954 創業者の新井田司氏が福島県会津若松市に、味よし食堂を開店
1967 味よし食堂を幸楽苑に改称
2002 子会社デン・ホケンを設立
2002 東京証券取引所市場第二部に上場
2003 子会社スクリーンを設立
2003 東京証券取引所市場第一部に上場
2015 幸楽苑ホールディングスに社名変更
2018 デン・ホケンの事業を譲渡
2018 子会社のスクリーンとデン・ホケンを吸収合併
2018 京都工場を譲渡

文:M&A Online編集部

M&A Online編集部

M&Aをもっと身近に。

これが、M&A(企業の合併・買収)とM&Aにまつわる身近な情報をM&Aの専門家だけでなく、広く一般の方々にも提供するメディア、M&A Onlineのメッセージです。私たちに大切なことは、M&Aに対する正しい知識と判断基準を持つことだと考えています。M&A Onlineは、広くM&Aの情報を収集・発信しながら、日本の産業がM&Aによって力強さを増していく姿を、読者の皆様と一緒にしっかりと見届けていきたいと考えています。


NEXT STORY

ラーメン「幸楽苑」が不採算51店舗の大量閉鎖を決めたわけ

ラーメン「幸楽苑」が不採算51店舗の大量閉鎖を決めたわけ

2020/01/17

ロードサイドをメインにラーメン店を展開する幸楽苑が、2019年12月から2020年4月にかけて51店舗を閉店します。大量閉店は今期の業績に相当なインパクトを与えます。一度にこれほどの閉店をした先にいったい何があるのでしょうか?