広がる「メタバース」HIS、日本旅⾏が参入 アバターが人気スポットで自撮り

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写真はイメージです

旅行業界で、メタバース(コンピューターの中の3次元の仮想空間)を活用する動きが広がってきた。

エイチ・アイ・エス(HIS)<9603>は、メタバースやNFT(非代替性トークン=ブロックチェーン上で取引される複製ができない画像や音声などのデータ)分野での事業展開を見据えて「Web3.0・バーチャルプロジェクト」を立ち上げたほか、日本旅⾏(東京都中央区)も、ガイアリンク(⻑野県茅野市)と連携して、ガイアリンクが提供するメタバースプラットフォーム「Virbela(バーベラ)」を活用したソリューション事業に乗り出した。

ソフトバンク<9434>が、凸版印刷<7911>が運営するメタバースモールアプリ「メタパ」に、携帯電話ショップ「ソフトバンクショップ in Metapa」を開設するなど、小売りが先行する形で、メタバースの利用が広がっており、旅行業界でも今後、急速にメタバースの利用が一般化しそうだ。

NFTで地域を活性化

HISはREALITY(東京都港区)が提供するスマートフォン向けメタバース「REALITY World」内に、バーチャル支店「HIS トラベルワールド」を開設しており、ハワイや、沖縄、ハウステンボスの人気スポットを背景にアバター(分身のキャラクター)が自撮りできるサービスを提供している。

今後は他企業と連携して、ゲームやスポーツ、教育、視察、研修などでメタバースの活用や導入を提案する。さらにNFTを通じて、アート、ファッション、音楽などのさまざまな分野と各地域の観光資源をかけ合わせることで、地域の活性化にも協力する。

同社ニュースリリースより

業界、団体などのコラボを推進

日本旅⾏は同社の顧客を対象に、オフィス、展示商談会、学校の授業、大規模会議、音楽ライブなど、Virbelaを活用したソリューション事業を展開する。

同社はオンライン会議システムとは違ったメタバースを使った新しいコミュニケーションの形を提供するほか、新たな需要や雇用を生み出す取り組みを展開するとともに、いままでマッチングのなかった分野や業界、団体などのコラボレーションにも取り組む。

メタバースはアバターが相互に会話しながら買い物や、商品の制作、販売などを行える仮想空間で、メタパではソフトバンクのほか、コクヨ<7984>による文具や家具などの販売店「KOKUYOショップ」など9社が店舗を開設している。

REALITYが提供しているスマートフォン向けメタバースアプは、世界中で800万ダウンロードを突破しており、Virbelaは、すでに北米を中心に多くのユーザーが利用している。

文:M&A Online編集部

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