居酒屋「庄や」の料理をスーパーで販売 次の作戦は?

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大庄が惣菜として提供するニシン開き焼き(大庄のニュースリリースより)

居酒屋「庄や」などを展開する大庄<9979>が攻勢に転じる。同社は庄やで提供しているニシン開き焼きなど6品の料理を、ベイシア(前橋市)が展開するショッピングセンターなどの113店舗で総菜として販売する。

大庄はコロナ禍で業績が悪化しており、新たな収益源の開拓が急務。一方、食品を取り扱うスーパーは、コロナ禍でも善戦しており、ここに販路を開くことは、大庄にとっては業績回復の足掛かりとなる。

今回の取り組みは、さらなるコラボの可能性を模索するためのもので、今後大庄とベイシアの両社で連携を深め、効果的なコラボを追求していく。

半年かけて開発

庄やが提供するのは、ニシン開き焼きのほか、真ホッケ開き焼き、銀鱈西京焼き、アジフライ、ジャンボきんぴらさつま揚げ、鶏唐揚げ板前仕込みの6品目で、庄やの板前たちと、ベイシアの商品開発チームが協力して、家庭でも板前の本格総菜を食べてもらうことを目標に約半年をかけて開発した。

大衆居酒屋の食文化を通じて人々の日々の健康と心豊かな暮らしに貢献したいという大庄の想いと、より良いものをより安く提供することで、地域の顧客の豊かな暮らしに貢献したいというベイシアの想いが一致して、コラボが実現した。その第一段となる今回の取り組みは6月8日から6月末まで実施し、その後次のコラボを検討する。

庄やとベイシアの店舗(大庄のニュースリリースより)

3期連続の営業赤字に

ベイシアを母体とするベイシアグループは物販チェーンなど20社を超える企業からなる組織で、2021年2月期のグループ全体の売上高は1兆円を超えた。

グループの中核企業で、ホームセンター最大手のカインズ(埼玉県本庄市)は2022年3月31日に、東急不動産ホールディングス<3289>子会社の東急ハンズ(東京都新宿区)の全株式を取得し、子会社化した。

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一方、大庄は庄やのほか、大庄水産、日本海庄や、満天酒場など426店舗(2022年2月末)を展開している居酒屋大手。コロナ禍で2020年8月に営業赤字に陥り2022年8月期も3期連続の営業赤字が避けられない状況にある。

大庄はベイシアと手を組むことで、業績の回復につなげることが可能になる。次にどのような手を打つのだろうか。

文:M&A Online編集部

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