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JR東日本は「救世主」になれるか。業績悪化の千趣会とコラボ
東日本旅客鉄道(JR東日本)は、20億円を投じて千趣会の10.98%(議決権比率12.46%)の株式を取得する。両社のEC(電子商取引)事業や会員基盤の強化に取り組むのが狙いだ。
男性向けの紫外線対策ビジネスに動きが出てきた。男性用日傘が浸透してきたのに対応して売り場を拡張する百貨店が現れたり、男性用紫外線対策の新規ブランドが誕生するなど、その動きは緩やかながら、じわじわと存在感を増しつつある。
近年、成長を続けているメンズコスメや、男性脱毛などの男性向け美容市場とも相まって、紫外線対策ビジネスは、当面成長が見込めそうだ。
J.フロント リテイリング<3086>の完全子会社である大丸松坂屋百貨店の松坂屋上野店(東京都台東区)は、今年のメンズ日傘の売場面積を昨年の約3倍に拡大し、商品数も約3倍に拡充した。
紫外線が夏モードになるといわれる5月から取り組みを始めており、約1000種類の日傘を集めたイベントを開催するなど、ムードを高めてきた。
現在、約70種類の男性用日傘の取り扱いがあり、梅雨が明けて以降、前年の4倍の売り上げで推移しているという。
同店では日傘をさすことで直射日光を避けることができるほか、ソーシャルディスタンスを保つこともでき、コロナ対策にも役立つとしている。
医療法人社団風林会リゼクリニック(東京都新宿区)傘下の男性専門の医療脱毛専門院「メンズリゼ」が、2022年5月に10代から40代の男性660人を対象に行なった調査によると、男性の日傘に対する「肯定派」は79.7%に達することが分かった。
40代では72%だったが、30代では80%、20代で76%、10代で89%と若い世代ほど日傘に抵抗感がなかった。
さらに同社の調査によると、64.3%の人が「紫外線が気になる」と回答しており、年代別では40代(70.9%)が最も高かった。「紫外線対策をしている」人は53.1%に達しており、肌ダメージや、しみ、そばかすを防ぐのを目的としていた。
ヘアケア、スキンケア事業を手がけるアンファー(東京都千代田区)は2022年4月に、男性用紫外線対策ブランド「permuta(ペルムータ)」を立ち上げ、販売を始めた。
元プロサッカー選手3人の協力を得て、日焼け止めと美容液の2種を投入しており、屋外でのスポーツなどを楽しむ男性向けに売り込む。
ペルムータはサッカーの戦術用語で、厚みのある守備を表しており、守り(紫外線カット)と攻め(肌の手入れ)の2商品をそろえた。
アンファーが2022年2月に20~59歳の男性400人を対象に行ったインターネット調査では、肌の乾燥ケアの一環として、スキンケア商品を購入している男性は70%に達したが、紫外線のケアとして日焼け止めを使用している男性は14%に留まったという。
文:M&A Online編集部
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東日本旅客鉄道(JR東日本)は、20億円を投じて千趣会の10.98%(議決権比率12.46%)の株式を取得する。両社のEC(電子商取引)事業や会員基盤の強化に取り組むのが狙いだ。