ゴーストレストランを一気に5倍に「出前館」赤字拡大に歯止めはかかるのか
フードデリバリーサービス「出前館」を運営する出前館は、デリバリー専用業態のゴーストレストラン事業「DeKitchens」(ディーキッチンズ)の本格展開に乗り出した。
公開日付:2022.05.24
2021年(1-12月)に新しく設立された法人(以下、新設法人)は14万4,622社(前年比10.1%増、前年13万1,238社)で、2019年以来、2年ぶりに前年を上回った。2007年以降で初めて前年比の増加率が10%を超え、件数は2017年を抜いて過去最多を記録した。
産業別では、10産業すべて増加した。増加率が最も高かったのは、農・林・漁・鉱業の17.4%(2,469社→2,900社)だった。コロナ禍の三密回避や地方回帰の動きが新設法人の動向にも影響を与えたとみられる。一方、増加率が最も低かったのは不動産業の2.6%(1万3,919社→1万4,281社)だった。金融緩和や海外の投資マネー流入で都市部を中心に不動産価格が高騰しており、新規参入しにくい市場環境を反映したとみられる。
2021年の新設法人の商号で、最多は前年(2020年)に引き続き、「LINK」の54社(前年51社)だった。「結びつき」や「絆」を重視する起業が定着しているようだ。
※本調査は、東京商工リサーチの企業データベース(対象400万社)から、2021年(1-12月)に全国で新しく設立された全法人を抽出し、分析した。
2021年の新設法人は14万4,622社(前年比10.1%増)で、増加率が初めて10%を超えた。一方、2021年の休廃業・解散は4万4,377社(同10.7%減)、倒産は6,030社(同22.4%減)と、ともに2ケタの減少率だった。コロナ禍の手厚い資金繰り支援で倒産が抑制され、休廃業・解散も判断が先送りされるなか、新設法人の突出した増加が目立った。
2021年の新設法人で最も多かった商号は、「LINK」の54社(前年51社)だった。「結びつき」や「連結」、「絆」などを意味しているとみられる。また、相手が出来ないことを助ける意味の「アシスト」は2位の51社(同49社)で、トップ2は前年(2020年)と同じだった。
3位は前年17位だった「RISE」の45社(前年26社)が急上昇し、上位には前向きで未来志向、親和性、独自性を重んじる商号が並んだ。
フードデリバリーサービス「出前館」を運営する出前館は、デリバリー専用業態のゴーストレストラン事業「DeKitchens」(ディーキッチンズ)の本格展開に乗り出した。