プレミアムハンバーガーが流行 M&Aもアツい!ハンバーガー業界

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※画像はイメージです

韓国ロッテリアが日本バーガーキングを「100円で」買収

バーガーキング公式HPより

2010年、韓国ロッテリアはバーガーキング・ジャパンを100円で買収した。韓国ロッテリアは韓国ロッテグループ傘下、また、バーガーキング・ジャパンは日本のロッテグループの傘下であった。買収額100円は負債額約14億円を韓国ロッテリアが引き継ぐことを前提にした価額である。

日本におけるバーガーキングもまた、西武グループによって運営されていた時代、JTグループによって運営されていた時代など複雑な過去を持つ。韓国ロッテリアによる買収の対象となったのは、日本たばこ産業が1996年に設立した「バーガーキングジャパン株式会社」ではなく、2006年11月にロッテと企業再生支援のリヴァンプが共同で設立した「株式会社バーガーキング・ジャパン」である。

リヴァンプはロッテの外食部門であるロッテリアの再建を手掛けており、その一環としての共同設立会社であった。リヴァンプはコンサルティングだけなく、自ら投資を行い、経営にも直接入り込むスタイルが特徴といえるが、バーガーキング・ジャパンのエグジットに関しては冴えないものとなってしまった。

コロワイドによるフレッシュネスバーガー買収

フレッシュネスのこだわり フレッシュネスバーガー公式HPより

2016年11月、居酒屋「甘太郎」や焼肉店「牛角」などを展開する外食大手のコロワイド<7616>は、国内5位のハンバーガーチェーンであったフレッシュネスバーガーを買収した。買収の形態としては、ユニマットグループ傘下にあるフレッシュネスが会社分割によりハンバーガー事業を新設会社に移し、この新設会社の株式をコロワイドの子会社であるレインズインターナショナルが取得するという方法がとられた。

コロワイドの連結売上2,300億円規模に対し、フレッシュネスの売上は55億円規模。また、取得金額も数億円程度と、コロワイドにとって財務上のインパクトは大きくない。しかし、ファーストフード業界への進出は初めてであり、将来に向けての礎としては大きな意味を持つといえよう。

文:M&A Online編集部

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