先日、永谷園ホールディングス<2899>が英国のブルームコを約150億円で買収すると報じられた。ブルームコの傘下には世界有数のフリーズドライ食品会社チョウサー・フーズ・グループがあり、永谷園はこれまで培ってきたフリーズドライ加工技術にさらに磨きをかけて海外展開を加速する狙いだ。約150億円という買収額のうち、40%は官民ファンドの産業革新機構が出資。永谷園にとって“攻め”となるこの買収は、世界市場を視野に入れた大きな勝負といえる。
永谷園の主軸となるのは、同社を代表するロングセラー商品「お茶づけ海苔」や「おとなのふりかけ」といったお茶づけ・ふりかけ類をはじめ、即席みそ汁などのスープ類、「すし太郎」「麻婆春雨」などの調理食品類の3本柱からなる食料品事業で、売上の80%以上を占める。1953(昭和28)年の創業以来、「味ひとすじ」の企業理念のもと、国内市場向けの加工食品を中心に事業を拡大してきた。
しかし、少子高齢化などで国内市場が冷え込むなか、これまで通りというわけにはいかないと、永谷泰次郎氏が社長に就任した2012年以来、新事業への挑戦を重要課題としている。
若者のビール離れ、「とりあえずビール」文化の崩壊…。「ビール=苦い」という固定概念を取り払おうと、キリンビールはビールの多様性や個性が楽しめるクラフトビール事業に本格的に乗り出します。
甘く爽やかな味で老若男女に人気な乳酸菌飲料「カルピス」。カルピスは飲料としてだけでなく、M&A市場でも人気者でした。味の素からアサヒグループに親会社が交代し、販売や商品の面で統合が進んでいます。
春到来。花見や新生活スタートなどで集まって飲食する機会も多い。しかし、その席に並ぶお酒や食べ物、選んだお店がどのような戦略でM&Aを行い事業をのばしてきたのか。ふと思いを巡らせてみたい。