マスク不足「完全解消」へ! 東京都心のコンビニでも在庫豊富に

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ようやくコンビニに並び始めたマスク(東京都千代田区)

国内生産能力はアップしたが…

マスク等生産設備導入支援事業費補助企業
採択日 企業名 事業概要 導入後1ヶ月の生産(24時間稼働時の生産能力)
4月27日 エリエールプロダクト(株) 海外で生産していた不織布マスクを、国内への安定的な供給に向けて、国内生産を開始し早期出荷を目指す 400万枚(1,300万枚)
4月27日 (株)カワバタ製紐 マスクに必要な部材の「耳ひも」の増産を行い、マスク生産事業者に提供することで、国内でのマスク生産を後押し 54万枚分(67.4万枚分)
4月27日 シャープ(株) 国内への更なるマスク供給に向けて、生産設備を4ライン設置し、不織布マスクを生産 900万枚(1,200万枚)
5月12日 アイリスオーヤマ(株) 中国工場で生産している高速画像検査と全自動梱包マスク製造設備を国内にも導入、5月中に8ラインを設置し、不織布マスクを生産 2,500万枚(3,000万枚)
5月12日 (株)XINS サージカルマスクを最先端技術の生産設備を導入し1000/分で生産。併せて新しい耳ひもを取り入れたマスクを開発し、国内へのマスクの供給を更に加速 1,000万枚(3,600万枚)
5月12日 平和メディク(株) 遊休マスク製造機を改修し、医療用向けマスクの増産を行う 100万枚(315万枚)
5月12日 北陸ウェブ(株) 国産マスク増産のため、高速細巾織機の導入で不織布マスク用の耳ゴムを増産し、マスク事業者に供給する 198万枚分(225万枚分)
5月12日 モリモト(株) マスクの部材である「耳ひも」の増産にむけて、高速大量生産でコストを削減し、国産マスクの生産に貢献 250万枚分(375万枚分)
5月12日 ヤマシンフィルタ(株) マスクの部材であるメルトブローの代替としてナノファイバーメルトブローを開発。マスクの部材としての提供に加えて、今後は、ナノファイバーメルトブローを使用したマスクの生産を行い国内に供給 180万枚(180万枚)
5月12日 (株)裕源 海外で生産していたマスクを国内への安定的な供給に向けて生産を開始。5月中に2ライン設置し、不織布マスクを生産 860万枚(1,036万枚)
5月25日 アイリスオーヤマ(株) 5月の8ラインに続き、6月中に12ラインのマスク生産装置を設置し、不織布マスクの早期増産を実施 4,500万枚(4,500万枚)
5月25日 エスパック(株) 国内へのマスク供給に向けて、さらに製造ラインを1ライン設置し、不織布マスクの早期増産を実施 300万枚(600万枚)
5月25日 エリエールプロダクト(株) 最新鋭の生産設備を新たに導入し、質の高いマスクの安定的な供給を行う 400万枚(1,300万枚)
5月25日 サンレックス工業(株) マスクの部材である「ノーズクランプ」の製造設備の生産速度アップ及び増設を実施し、国産マスクの安定供給に貢献 2,700万枚分(2,700万枚分)
5月25日 (株)白鳩 国内へのマスクの安定供給に向けて、既存の形成機に自動包装機を設置することで、不織布マスクの早期増産を実施 100万枚(210万枚)
5月25日 新タック化成(株)、王子ネピア(株)コンソーシアム 盤石なコンソーシアム実施体制の下、不織布マスクの生産体制を構築 100万枚(300万枚)
5月25日 (株)ゼファー、クー・メディカルジャパン(株)コンソーシアム ゼファーが6月中にマスク製造装置を1ライン設置し、クー・メディカルジャパンとの連携で不織布マスクを生産 100万枚(311万枚)
5月25日 東和化成(株) 高性能機の導入によって、ナノファイバー不織布を用いたプリーツマスク生産の大幅な拡大を目指す 130万枚(130万枚)
5月25日 永井撚糸(資) 新素材の活用によるソフト感やフィット感の創出で、国産耳ひもの高付加価値化に貢献 346万枚分(346万枚分)
5月25日 日本ニット(株) ニットマスクの生産装置を増設することで、自社で開発した接触冷感の制菌マスクを増産し、夏場にもマスクを快適に着用できる機会を提供 1.4万枚(1.4万枚)
5月25日 三井化学(株) 国産マスク増産のため、不織布マスクのフィルター性能を担う必要不可欠なメルトブローン不織布を増産し、マスク生産事業者に供給する 600万枚分(600万枚分)
5月25日 (株)裕源 国内へのマスク供給に向けて、6月中にさらに製造ラインを設置し、不織布マスクを増産 1,296万枚(1,555万枚)

*複数回補助を受けている企業もある

北九州市や東京では緊急事態宣言解除後も感染者が増加しており、新型コロナの「第2波」で品不足解消後も需要は堅調との指摘がある。ドラッグストアでは「品質面で信頼性の高い日本製マスクは値崩れしない」との見方も根強い。確かに現時点で値下がりしているマスクは、大半が中国などからの輸入品だ。

とはいえ備蓄が十分となり、マスクがだぶつくようになれば、国産品といえども価格競争に巻き込まれるだろう。その時に国産マスク事業者が淘汰(とうた)され、再び安価な輸入品に市場を奪還されるおそれはないのか。

輸入比率が高いばかりに品不足に悩まされたマスク。消費者が高くても国産マスクを買い支えられるかどうかが、安定供給のカギになる。品薄が解消された時期になって、ようやく量産が本格化する国産マスクだけに、先行きを楽観視するのはまだ早そうだ。

文:M&A Online編集部

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