新型コロナウイルスの感染拡大に伴い飲食店の休業などが増え、スーパーをはじめとする食料品店が混雑する現象が現れてきた。同時に店舗での混雑を避けようとネットスーパーや宅配サービスの利用者も増え、こちらも混雑気味。 

こうした現象をチャンスと捉え積極策を打ち出す企業が出てきた。混乱の時期に業界の勢力図が塗り変わることはよくある。新型コロナウイルスが終息したあと、大きく成長できるのは新型コロナ禍というピンチをビジネスチャンスに変えることのできる企業だろう。 

冷蔵庫型の宅配ボックスを無償提供 

クックパッド<2193>は新型コロナウイルス感染防止策として、生鮮食品のネット販売「クックパッドマート」の商品受け取り場所である生鮮宅配ボックス「スマートステーション」を、対象地域の総戸数100戸以上のマンションへの無償提供を始めた。合わせて今週末から導入を検討する管理組合や管理会社向けにオンライン導入説明会を実施する。 

スマートステーション(同社ニュースリリースより)

混雑を避けて買い物をしたいというニーズの高まりとともに、マンションなどの共用部へのスマートステーション導入の問い合わせが増加していたのに対応したもので、スマートステーションを設置すれば朝8時までに注文した生鮮食品をその日の夕方以降に送料無料で受け取ることができる。 

スマートステーションは冷蔵庫型の宅配ボックスで、申し込みから最短2週間程度で導入が可能という。無償設置の対象地区は東京23区と、東京都、神奈川県、埼玉県の一部の都市。 

北海道、静岡、大阪などでドライブスルー八百屋を展開

新型コロナウイルスの感染拡大防止を目的に「ドライブスルー八百屋」を運営しているフードサプライ(東京都大田区)は、同事業を全国展開する。現在は東京都大田区、千葉県野田市のみで開催していたが、4月25日から北海道、静岡、大阪、国立(東京都)で販売を始め、その後順次、神奈川、埼玉、名古屋などにも展開する。 

同社ニュースリリースより

「スーパーでの購入は接触が不安」「ネットの注文は送料がかかるので割高な上、注文が集中してすぐに届かない」といった声に対応して、営業拠点の拡大に踏み切ることにした。 

5000円(税込み)で、米、玉子などを含んだ野菜セットを、ドライブスルーの要領でスタッフがトランクに積み込みを行うため、待ち時間が無く、人との接触を極力避けることができる。 

同社は新型コロナウイルスの影響で外食産業の売り上げが激減しており、多くの野菜が廃棄となるのを避けるため「ドライブスルー八百屋」をスタート。今回は各地の青果事業者の協力を得て全国展開を実現した。

文:M&A Online編集部