新型コロナウイルスの感染拡大に伴う不安を解消するため、さまざまな取り組みが現れてきた。通院などの外出の際に人出の多い密集エリアを避けるためのアプリや、テレワーク(在宅勤務など)に伴うDV(家庭内暴力)の相談窓口の開設などがそれだ。

新型コロナウイルス感染拡大を終息させるためには人との接触を8割削減する必要があるとされるものの、そこまでは達していないのが実態で、5月6日までの緊急事態宣言が延長される可能性もある。

緊急事態が長引けば不安は増すばかりで、日ごとに心のケアの重要性が高まりそうだ。

テレワークや子育ての不安を解消

ヤフー(東京都千代田区)は地図上でエリアやターミナル駅周辺の混雑度を確認できる機能「混雑レーダー」の無償提供を始めた。

混雑レーダーはスマートフォンアプリの位置情報をもとに算出した2時間前から26時間前までの混雑状況を「Yahoo!地図」上に混雑度を色で段階的に表すもので、通院などのやむを得ない外出の際に、前日の目的地周辺の混雑傾向を把握し混雑を避ける行動の参考にしてもらうのが狙い。

2020年1月31日にサービスを終了していたが、再開を望む声に応え、以前より大幅に位置情報のデータ数を増やし、混雑度合いの精度を高めたうえでサービスを再開した。

ヤフーでは混雑レーダーを通じて、やむを得ない事情で外出しなければならないユーザーの不安を少しでも解消する一助となることを目指すとしている。

170以上のお寺ネットワークを運営するAVENIL(札幌市)は、なか道(東京都台東区)、HRデータラボ(東京都新宿区)と共同で、新型コロナウイルス感染拡大に伴うストレス対策として、お寺のお坊さんにオンライン相談できる個人向けサービスの提供を始めた。

これまでは企業向けのサービスとして運営していたが、テレワークなどにより生活環境や労働環境が変化し、DV(家庭内暴力)や離婚などが問題化しているため誰でも気軽に相談できる窓口を設けた。

相談時間は1回30分ほどで、テレワークや子育てに関する不安をはじめ、人生、上司や同僚との関係、身近な人やペットの死などについての相談に応じる。相談料は利用者が相談後に決める仕組みで、AVENILではシステム運用費とお坊さんへの謝礼として2000円程度が目安としている。

AVENILはお寺との良い縁を見つけるサイト「お寺の窓口」を運営しており、なか道は食べる企業研修「暗闇ごはん」の提供や各種コンサルティングを、HRデータラボはAI(人工知能)とビッグデータを用いたストレスチェック代行サービスを手がけている。

文:M&A Online編集部