酒販大手やまやは2023年3月期第1四半期の営業利益が前年同期間比87.7%増の4億800万円となりました。本業での稼ぎを表す営業利益は大幅な増益。一方、カクヤスグループは2023年3月期第1四半期に1億8,600万円の営業損失を計上しています。
やまやの2021年3月期・第3四半期の純損失が72億9300万円となりました。2013年に子会社化したチムニーののれん64億円を減損損失を計上したためです。買収した居酒屋事業ののれんの減損は、今後他の企業にも広がる可能性があります。
居酒屋「はなの舞」などを展開するチムニーが、食事需要や家族利用に対応するため、焼肉店の「牛星」や、大衆食堂の「安べゑ」「出世街道」、海鮮料理の「はなの屋」などの新業態への転換を急いでいる。
居酒屋の「はなの舞」や「さかなや道場」を運営するチムニーは2020年6月23日に、2020年3月期の当期損益が28億1200万円の赤字に転落したと発表した。
カーライル・グループは365のファンドを抱え、2,220億ドル（22兆2000億円）以上の資産を運用する世界的な投資会社です。1987年に米国ワシントンで設立され、ヨーロッパ、南米、アフリカ、アジアなど世界中に拠点を設けています。
2018年10月〜12月に東証適時開示で公表されたM&A案件を抜粋してご紹介します。
酒販大手やまやと子会社チムニーは、全国で居酒屋を展開するつぼ八を買収しました。やまやは卸先を拡大でき、チムニーは中期経営計画で目標にしていた1000店舗を達成しました。さらに、独自に築いた流通を生かして食材を有効活用します。
「はなの舞」を運営する飲食業界第4位のチムニーが、「酔虎伝」「八剣伝」などを運営するマルシェと資本業務提携を締結しました。消費者や投資家からすれば、取るに足らない小さな資本業務提携です（実際、チムニーの株価はほとんど動きませんでした）が、実は今回の提携は居酒屋業界の熾烈な戦いにおける生き残り策を表しているのでした。
