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【理研計器】「研究所発ベンチャー」は成熟して海外に活路を拓く

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M&Aで海外市場を開拓

理研計器は研究機関発祥だけに、ガスを検知するセンサーは自社開発がほとんど。顧客のニーズを聞きながら開発し、製造、メンテナンスまでを一貫して手がけている。設立から80年が過ぎ、国内では固定客が多く、安定した収益をあげてきた。しかし、日本では製造業の海外移転による空洞化や景気低迷などに伴う市場の縮小に直面している。

そこで理研計器は、2年ほど前から海外市場の開拓を一段と加速した。その強力なツールになっているのがM&Aだ。2017年3月に持分法適用関連会社だった米RKI Instruments, Inc.の議決権保有割合を38.5%から51.0%へ引き上げて子会社化した。

RKI社は1994年に現地合弁企業として設立され、北米市場における総販売代理店として理研計器の製品を販売。海外でのシェア拡大を目指す理研計器は、北米市場を規模・質の両面において最重要市場と位置づけている。

もう一つの重要市場と位置づけているのがアジアだ。理研計器は2018年7月に持分法適用関連会社で販売・アフターサービスを手がける東南アジアの総販売代理店シンガポールのR K Instruments(S) Pte Ltdへの出資比率を38.7%から51.0%へ引き上げて、子会社化した。

いずれも総販売代理店を子会社化することで、より迅速かつ柔軟な販売戦略の転換を狙った。このほかM&Aではないが2017年7月に、ドイツで子会社のRIKEN KEIKI GmbHを設立し、欧州市場の深耕も進めている。

年 月 金額  内   容
2017年3月 5.34億円 米国の総代理店RKI Instruments, Incを子会社化
2018年7月 非公表 シンガポールでガス検知警報機器販売・アフターサービスを手がけるR K Instrumentsを子会社化

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