3年連続の増収・営業増益

足元のエコスの業績はどうなのだろうか。

2020年2月期の業績予想は売上高3.2%増の1250億円、営業利益3.6%増の40億円、最終利益24.3%増の24億円。3年連続の増収・営業増益、2年ぶりの最終増益となる。店舗数は現在113だが、過去5年間も店舗のスクラップアンドビルドの結果、ほぼ横ばいで推移している。

現在、エコスを率いる平邦雄社長は2006年、38歳の若さで創業者・現会長の富郎氏からバトンを受けた。早稲田大学商学部を出て、ダイエーで3年間勤務した後、エコスに入社した。2004年に民事再生手続き中のマスダを子会社化後、同社の社長として再建にあたり、やまうちとの合併(現マスダ)に導いた。

「TAIRAYA」ブランドの店舗(東京都武蔵野市)

平社長の経営手腕に注目

スーパーを取り巻く経営環境は人口減や高齢化を背景に市場が縮小に向かっているうえ、ドラッグストアなど異業態の小売りとの競合もあり、オーバーストア(店舗過剰)化が決定的となっている。こうした中、今年に入り、すでに地場スーパーを対象とする2件のM&Aが表面化した。

四国最大手スーパーのフジはニチエー(広島県福山市、11店舗。1962年設立)を、ドラッグストアのクリエイトSDホールディングスは百合ヶ丘産業(川崎市、5店舗。1960年設立)を傘下に収めることを発表した。

エコスは今秋以降、与野フードセンターを子会社に迎えることで130店舗体制が見えてくる。赤字が常態化した対象企業の経営をどう刷新し、グループ内のシナジー(相乗効果)創出に結び付けるのか。円熟期を迎えた平社長の手綱さばきに改めて注目が集まりそうだ。

◎エコスの業績推移(単位は億円)

18/2期19/2期20/2期予想
売上高117312111250
営業利益36.538.640
最終利益20.819.324
店舗数114店114店113店

文:M&A Online編集部