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米アップルの新型iPhoneが売れない「3つの理由」

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(2)マイナーチェンジ版である

iPhoneは2代目モデルの「3G」から「6」まで、「3GS」や「6S」といったマイナーチェンジ版の「S」モデルが存在した。「7」と「8」には「S」モデルが存在せず、2015 年発売の「6S」以来、久々に「X」(2017年発売)のマイナーチェンジ版である「XS」とその廉価版の「XR」が登場した。

過去のマイナーチェンジ版である「S」モデルは、前後のフルモデルチェンジ版に比べると販売が振るわない傾向にある。「XS」や「XR」はマイナーチェンジ版で前モデルから機能やデザインで大きな変更がないため、買い替え需要が盛り上がらないのだ。

(3)5G待ち

2020年に本格運用は始まる第5世代移動体通信(5G)。最高通信速度は現行の100倍に当たる10Gbpsを実現するなど、完全な世代交代となる。アップルも2020年に発売するiPhoneから、5Gに対応するといわれている。

しかし、2019年にはiPhoneに対抗するアンドロイドOS搭載のスマートフォンが、5Gに対応するとみられる。そうなると新型の「XS」や「XR」は、1〜2年後に「新しい通信システムを利用できない旧世代モデル」になってしまう。

超高精細動画やVR(仮想現実)などの次世代サービスに必要な高速大容量通信が使えないのは、スマートフォンにとって致命的な弱点になる。買い控えが起こるのも当然といえよう。

販売台数は減っても、売上は確保か

iPhoneの販売不振にもかかわらず、高価格であるためにアップルの業績はそれほど悪化していないとの見方もある。低価格モデルだった「SE」(4万2984円)も発売中止となり、「高級路線」へ突っ走るアップル。

「XR」の値下げを断行すれば、「高級路線」見直しの第一歩になる?(同社ホームページより)

この強気の「高級路線」が今後も続くのか、それとも「XS」「XR」の販売不振を機に見直すのか。次に投入されるモデルに注目だ。

文:M&A Online編集部


M&A Online編集部

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