【M&A戦略】グローバル展開の橋頭堡としてM&Aを積極活用

エー・ピーカンパニーの過去に実施した主なM&Aは下表のとおり。国内及び海外における「外食・食品関連事業のM&A」を中心に行っている。

国内における外食・食品関連事業のM&Aでは、「日本の食のあるべき姿を追求する」という共通の経営理念の下、グループの流通事業を本格化することを目的に、2010年3月、 セブンワークを子会社化している。その後、通年出荷体制を構築することを目的に2014年1月、あおもり海山に2,000万円を出資した。あおもり海山は、深浦マグロのブランド化を目的に2013年8月に設立された加工会社(6次産業化事業体)だ。

販売事業の拡大では、居酒屋などの外食11店舗を運営していた新鮮組フードサービスを2014年8月に子会社化。さらに、販路拡大と農産物の付加価値の向上を目的に2016年10月、エー・ピー投資事業有限責任組合を通じて都農町(宮崎県)にある第3セクター・都農ワインの株式50%(出資額9,780万円)を取得している。

エー・ピーカンパニーの沿革とM&A

年月 内容
2001年10月 東京都八王子市に飲食店のプロデュース等を事業目的として設立
2006年2月 宮崎県日南市に子会社、エー・ピーファームを設立
2006年6月 商号を変更
2010年3月 セブンワーク(現連結子会社)を子会社化し、流通事業を本格化
2010年4月 当社100%子会社のエー・ピーファームと地頭鶏ランド日南が合併し、地頭鶏ランド日南が存続会社として連結子会社となる
2010年6月 セブンワークが東京都中央卸売市場大田市場青果部の売買参加権を取得し、青果物の卸売業務を開始
2011年6月 宮崎県延岡市に子会社、プロジェクト48(現連結子会社)を設立し、漁協組合員との共同経営による定置網漁業を開始
2011年6月 十勝新得フレッシュ地鶏事業協同組合と提携すると共に、北海道上川郡新得町に子会社、㈱新得ファーム(現連結子会社)を設立し、自社農場での新得地鶏の生産を開始
2012年7月 シンガポールに子会社、AP Company International Singapore Pte., Ltd.(現連結子会社)を設立
2012年9月 当社株式を東京証券取引所マザーズ市場に上場
2012年10月 シンガポールに「塚田農場」ブランド店舗の海外1号店をオープン
2013年3月 エーピーアセットマネジメント(現連結子会社)を設立し、㈱農林漁業成長産業化支援機構より機構と共同でファンドを設立する承認をうける
2013年7月 エー・ピー6次産業化ファンド「エー・ピー投資事業有限責任組合」を設立
2013年9月 当社株式を東京証券取引所市場第一部へ市場変更
2013年10月 鹿児島県霧島市に子会社、カゴシマバンズ(現連結子会社)を設立し、自社農場での黒さつま鶏の生産準備を開始
2014年1月 青森県のマグロの加工会社(6次産業化事業体)へ出資し、調達機能を強化
2014年3月 本社を東京都港区赤坂から東京都港区芝大門に移転
2014年4月 農林漁業成長産業化機構より、エー・ピー投資事業有限責任組合の第1号案件の承認を受け、6次産業化事業体への投資を実行
2014年7月 宅配弁当事業「おべんとラボ」を開始
2014年8月 新鮮組フードサービス(現連結子会社)を子会社化し、飲食店舗網を拡大
2014年12月 アメリカ合衆国に子会社、AP Company USA Inc.(現連結子会社)を設立
2015年7月 塚田農場プラス(現連結子会社)を設立及び新木場に製造工場を建設して弁当事業を拡大
2015年11月 香港に子会社、AP Company HongKong Co., Limited.(現連結子会社)を設立
2015年11月 連結子会社であるAP Company International Singaporeが、EN HOLDINGSとそのグループ3企業(EN Group)が運営する飲食店4店含む事業を譲り受けた
2016年3月 連結子会社のAP Compnay USAが、TH&I Corporation dba. Japanese Restaurant Taikoの事業を譲り受けた
2016年10月 エー・ピー投資事業有限責任組合は、都農ワインへ出資し、農産物の付加価値の向上を目指す

同社ウェブサイトをもとにM&A Online編集部作成

海外における外食・食品関連事業のM&Aでは、既存業態以外での店舗数を拡大することを目的に、2015年11月、シンガポールで日本食のダイニングレストランや居酒屋を運営しているEN Groupの事業を譲り受けている。また、2016年3月にはアメリカ本土でのビジネス展開を目的に、カリフォルニア州で寿司や天ぷらなどの日本食レストラン運営しているTH&I Corporation dba. Japanese Restaurant Taikoの事業を譲り受けている。いずれも連結子会社を通じたM&Aである。

エー・ピーカンパニーが行ったM&Aから、食産業において、「生販直結モデル」による総合的な事業展開を積極的に進めている姿勢は明らかだ。また、新規出店と並行して、M&Aを活用しながら国内外の販売形態の多角化と出店エリアの拡大を図っていることがわかる。

エー・ピーカンパニーの売上高は過去3年間で約2倍に増加している。その数字からも、M&Aを効果的な活用が売上の成長に貢献していることがわかる。