三洋貿易は戦後生まれの貿易商社で、化成品と機械資材を経営の両輪とする。1947年、財閥解体政策を受け、旧三井物産神戸支店有志で旗揚げしたのが始まり。連結売上高1000億円の一歩手前で、大手、中堅がひしめく上場商社の中で小粒の部類だが、堅実経営を身上に着実に地歩を築いてきた。その同社が今、M&Aのギアを上げている。
三洋貿易は3月10日、食品添加物や工業用薬品の輸入販売を手がけるNKSコーポレーション(東京都中央区...
家庭紙国内最大手の大王製紙が、M&Aに「本腰」を入れている。同社は長らくM&Aとは一線を画してきた。ところが2017年2月に日清紡HDの家庭紙事業を買収して以来、立て続けに5件のM&Aが成立している。大王製紙はM&Aで何を目指しているのか?
ヤマノホールディングスがM&A戦線に本格復帰しようとしている。昨年後半、美容室、学習塾など3件の買収を相次ぎ手がけた。2017年に上場子会社やスポーツ事業の売却で連結売上高を4割減らし、再浮上に向けて成長戦略の柱と位置づけるのがM&Aだ。
東京センチュリーは米航空機リース大手、アビエーション・キャピタル・グループ(ACG)を買収する。約3200億円を投じて株式75.5%を追加取得し、完全子会社化する。同社として過去最大のM&Aだ。航空機ビジネスにアクセルを踏み込む理由とは。