行動制限なしの「ウイズコロナ」時代に突入、どう対応すべきか?

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第7波の自衛手段として感染検査キットを準備しておきたい(写真はイメージ)

「ウイズコロナ」の社会実験に対応せよ!

感染拡大の「第7波」到来により、日本は「ウイズコロナ(コロナとの共生)」の実験場となったのだ。ただ、この社会実験には不透明な要素も多い。当初、政府はワクチン接種による「集団免疫」でコロナ感染を封じ込もうとしたが、「オミクロン株」の登場で過去に2回以上のワクチン接種を完了していても感染する「ブレークスルー感染」が拡大。ワクチンによる封じ込めは難しくなった。

死亡率と重症化率の低下やワクチンの副反応が若い世代ほど激しいとの口コミから、10代から30代の3回目接種率は3〜5割台に留まっている。第7波の感染者で最も多いのは20代で、ワクチン接種率が低い年齢層を媒介に感染が拡大している可能性もある。

医療現場からは現在の主流になっている「オミクロン株」の「BA.5」は、第6波の「BA.1」や「BA.2」よりも発熱、倦怠(けんたい)感、のどの痛みが激しいとの指摘も。一方でWHO(世界保健機関)は、現時点で「BA.2」と比べて重症化しやすいという証拠はないとしている。

いずれにせよ「BA.5」の感染拡大で入院を必要とする患者が多発すると、医療現場は過去の感染拡大と同様に混乱が生じるのは避けられない。夏の旅行シーズンでは大勢の観光客が空港や駅に押し寄せ、京都の「祇園祭」や青森の「ねぶた祭り」など全国から観光客を集める大規模祭事も復活し、感染拡大に歯止めはかかりそうにない。

過去にないハイペースの感染拡大だけに、死亡率や病床使用率は一気に急上昇するだろう。その時になってからの行動制限は無駄であり、効果も限定的なものとなる。

過去の感染拡大期においても、「入院先が見つからない」「宿泊施設に空きがなく、自宅療養を余儀なくされた」「保健所に電話がつながらない」など、ピーク時に行政のサポートが届かなかったケースが多数報告された。

第7波でも同様の事態が生じる可能性が高い。1日も早く治療を始めてもらうためのコロナ検査キットや解熱剤をあらかじめ準備したり、自宅療養に備えて独居者の場合は身内や知人に支援してもらえるよう事前に連絡したり、家庭内隔離の準備をしたりするなど、自衛手段を講じておきたい。

文:M&A Online編集部

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