ひろゆき氏が買収した「4chan」、米銃乱射事件で捜査のメス

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法廷に向かうバッファロー銃乱射事件の犯人は「ネット掲示板から影響を受けた」という(Photo By Reuters)

「ひろゆき」こと西村博之氏が買収した米匿名画像掲示板「4chan」が、5月14日に米ニューヨーク州バッファローのスーパーマーケットで発生した銃乱射事件で物議を醸している。逮捕された人種差別主義者の犯人が「4chanの画像に影響を受けた」と供述しているからだ。

資金難からひろゆき氏が買収

レティシア・ジェームズニューヨーク州司法長官は18日、犯人が頻繁(ひんぱん)にアクセスしていた米アマゾン傘下のTwitchや、Discord、8chanなどと共に4chanに対する捜査を開始すると発表した。ジェームズ州司法長官は「バッファローでのテロ事件で、憎悪を拡散させるオンラインフォーラムの危険性が改めて浮き彫りになった。この事件に影響を与えた企業を捜査する。このような事件が二度と起こらないよう全力を尽くす」と言明している。

4chanは日本のインターネット画像掲示板「ふたば☆ちゃんねる」のソースコードを流用し、2003年10月に開設された。開設当初から児童ポルノ画像の掲示板が開設されるなどの問題があり、ネット掲示板の資金源となる企業広告が集まらない。

そのため開設時から慢性的な資金難に悩まされ、世界で最もアクセスが多いとされる画像掲示板サイトでありながら2009年1月までに7回も運営停止状態となったという。2015年9月に2ちゃんねる創設者の西村氏が4chanの創設者で管理人のクリストファー・プール氏から同サイトを買収している。買収金額は明らかにされていない。

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