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日本に参入する「中国のアップル」シャオミって、どんな会社?

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単なる「アップルのコピー」ではない柔軟さ

シャオミは「アップル風」の製品づくりだけではなく、独自のマーケティングでも注目された。ほとんどのスマホメーカーは自社製品を携帯キャリア(通信事業者)か家電量販店などの店頭で販売した。一方、シャオミは自社のウェブサイトでのネット通販に力を入れる。

その結果、流通コストや販売促進費を抑えると同時に、「米粉」と呼ばれるネット上のファンクラブを組織して情報発信やイベントで既存顧客のつなぎ止めと新規顧客の開拓に役立てている。

雷軍会長兼CEOはスマホ参入に際して、ビジネスモデルだけでなく経営者としてのスタイルもアップルを徹底的に模倣。当初はプレゼンテーションの形式やスピーチ、歩き方、服装までアップル創業者のジョブズ氏をまねた。そのため「中国のスティーブ・ジョブズ」の異名をとる。

アップルそっくりのシャオミ新製品発表イベント。ステージに立つ雷軍CEOの服装もジョブズ氏を真似ている。(同社ホームページより)

とはいえ「アップル盲従」でも、奇人ともいわれたジョブズ氏ほど「頑(かたく)な」でもない。2015年に「1年1モデル」のアップル路線が行き詰まって業績が低迷し、OPPOやVivoなどの中国スマホメーカーのシェアが急拡大すると経営戦略を一新。毎月のように新製品を投入し、直営店「小米之家」を展開して店舗販売にも力を入れるなど、柔軟な対応で立ち直った。

シャオミ製品はアマゾンなどのネット通販サイトでも並行輸入(直営店や正規代理店以外からの輸入)品の購入は可能だが、2020年に日本で子会社が設立されればサポート体制が整うと同時に携帯キャリアを通じての販売も始まりそうだ。一般ユーザーも安心してシャオミのスマホを購入できる。

「アップル1強」の日本スマホ市場を「iPhoneの最新機種よりも高機能なのに、安い」との定評がある「新米」のシャオミがどこまで食い込めるか注目だ。

文:M&A Online編集部

M&A Online編集部

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