-そうした仕事はウェブ解析士の資格がなくてもできますね。
巷には検索順位1位にしますとか、1週間保証しますとかのうたい文句があふれている。確かにそれは実現できるが、高額なフィーを請求されることがある。我々はそういうことでなく、御社の目的は何ですかというところから入って、成果が出るように努力する。中小企業のお役に立つとの立場で提案していく。
例えば自社サイトにイベントのページを作っておいて、営業マンがイベントの案内を書いたチラシや名刺を配って回る。その後、どの組織からアクセスしてきたかモニターして、リアルの営業の効果を測定していくというようなことを行っている。これがビジネス解析で、いかにうまくサイトを使って商談や見積もりの効率高めていくかという提案を行う。こうしたところがウェブ解析士とそうでない人との違いになる。
-どのような資格があるのですか。
ウェブ解析士には三つの資格がある。ウェブ解析士、上級ウェブ解析士、ウェブ解析士マスターの三つで、ウェブ解析士はウェブ解析に関する基礎知識を習得し、営業、制作、開発、業務の効率化などに取り組む。
上級ウェブ解析士は事業の成果につながる提案や、提案内容の付加価値化などを行う。ウェブ解析士マスターは、ウェブ解析士や上級ウェブ解析士に知識を教える講師となるほか、大学や専門学校などの教育機関で講義を行ったりする。
現在ウェブ解析士は2万1000人くらいいる。延べの受験者数は3万2000人ほどで合格率は70%ほど。最近は難しくなっており、合格率は50%ほどになってきた。法人として資格を取得するケースもあり、現在80社ほどが資格を取得している。以前はウェブ制作会社が多かったが、最近は広告代理店などが増えてきた。
上級ウェブ解析士は4000人ほどで、合格率は80%ほど。こちらも最近は難しくなっており合格率は70%ほどになっている。ウェブ解析士マスターは180人ほどで、合格率は47%となっている。
最近は専修大学や産業能率大学、いわき明星大学、中央大学などカリキュラムにウェブ解析士の講座を設ける大学も出てきた。
31歳で働きながら公認会計士を目指した筆者の独断と偏見による試験合格に役立つ勉強法を連載形式でお届け。今回は基礎科目の「財務会計論(会計学)」の勉強法をアドバイスする。