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「株式対価M&A」これから どうなる 矢部謙介中京大学教授に聞く

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「株式対価のM&Aを推進しようとするのなら恒久減税にすべき」という中京大学の矢部謙介教授

売り手株主の賛同を得るための効果あり

―廃業抑制、大型M&Aともに効果が期待できないとなると、どういったケースでM&A が増えるとお考えですか。

今回の制度は売り手企業の株主にとっては大きなメリットになる。このため売り手企業の株主の賛同は格段に得やすくなるだろう。これまで現金対価でやっていたのを株式対価でやりたいという話が増えるであろうと思われる。

聞き手・文:M&A Online編集部 松本亮一編集部委員

矢部 謙介(やべ・けんすけ)

1995年慶應義塾大学理工学部卒。慶應義塾大学大学院経営管理研究科にてMBAを、一橋大学大学院商学研究科で博士(商学)を取得。

1997年より三和総合研究所(現三菱UFJリサーチ&コンサルティング)および外資系コンサルティングファームのローランド・ベルガーにおいて、大手企業や中小企業を対象に、経営戦略構築、リストラクチャリング、M&A、業績評価システム導入や新規事業の立ち上げ支援といった経営コンサルティング活動に従事する。その後、2008年に名古屋商科大学会計ファイナンス学部准教授を経て、2011年より現職。専門はM&A、経営分析、コーポレート・ファイナンス。

栃木県出身。45歳。

主著

『武器としての会計思考力 会社の数字をどのように戦略に活用するか?』(単著)、日本実業出版社、2017年。

成功しているファミリービジネスは何をどう変えているのか?』(小河光生との共著)、同文館出版、2015年。

『日本における企業再編の価値向上効果』(単著、第7回M&Aフォーラム賞・奨励賞受賞)、同文館出版、2013年。

 



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