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【三和ホールディングス】M&A駆使し、世界的建材メーカーに変ぼう

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グループの中核会社、三和シヤッター工業の本社ビル(東京都板橋区)

シャッター、ドアに続け~「多品種化」推進

    国内事業で要(かなめ)をなすのは多品種化戦略だ。シャッター、ドアという基幹商品に続くラインナップの拡充だ。ここでもM&Aを要所で駆使してきた。

 直近では2017年1月、日本スピンドル製造<6242>から木製学校間仕切り事業(売上高約23億円)を買収することを発表。4月1日付で「三和スピンドル建材」として連結子会社化した。木製とスチール製を合わせて学校間仕切りでトップに立つことになった。

 多品種化の萌芽は1990年、自動ドアの昭和建産に資本参加(現在、三和HD99%出資)したことにみてとれる。1996年、ステンレス加工の吉田製作所がグループ入り。1999年にはステンレス建材の田島順三製作所(現三和タジマ)の全株式を取得した。

 2000年代に入ると、M&A による多品種化の動きが加速。2003年に間仕切り製品のべニックス、2005年に田島メタルワークス(郵便ボックス、宅配ボックスなど主力)、2008年にスチールドア製造の林工業の全株式をそれぞれ取得し、グループに迎え入れた。

 2014年、開閉機の振豊紡機製作所(現三和電装エンジニアリング)、2015年にはミタカ工業からのドア事業を買収して「三和ミタカ」を設立した。そして、前述したように今年、日本スピンドルから学校間仕切り事業の買収といった具合に手を緩める気配はない。

 近年は、ゲリラ豪雨の多発に対応し、ウオーターガード、防水シャッターをはじめ水害対策商品に力を入れており、こうした防災分野で新たな合従連衡の可能性もある。

40代コンビへ世代交代も

 三和HDは1956年、初代社長の高山萬司氏が兵庫県尼崎市に三和シヤッター製作所を設立したことに始まる。7年後の1963年、三和シヤッター工業に社名変更し、本社を東京に移転すると同時に、東京証券取引所第二部に上場(1970年東証一部)。1969年に三和ドアー工業を設立(その後本体に吸収合併)し、ドアの製造・販売に乗り出した。そして2007年、三和HDを設立し、持株会社制に移行した。三和シャッター工業を中核事業会社とし、子会社85社・関連会社16社の計102社(2017年3月末)でグループを構成する。

 グループの総帥は、三和HD会長・CEO(最高経営責任者)を務める高山俊隆氏(78歳)。1981年に父萬司氏の後を受けて三和シヤッター工業社長に就任以来、経営トップの座にある。今日の世界的建材メーカーに育て上げた立役者にほかならない。

 売上高でみて、業界第2位の文化シヤッター<5930>とは2.5倍の開きがある。

〇大株主の構成

順位 株主名 保有株式千株 保有割合%
1 日本トラスティ・サービス信託銀行(信託口) 18,763 7.98
2 日本マスタートラスト信託銀行(信託口) 13,752 5.85
3 三井住友銀行 11,299 4.81
4 第一生命保険 8,100 3.45
5 ステート・ストリート・バンク・アンド・トラスト・カンパニー 7,038 3
6 あいおいニッセイ同和損害保険 6,420 2.73
7 ジェーピーモルガンチェースバンク385632 5,196 2.21
8 日新製鋼 4,968 2.11
9 三菱UFJ信託銀行 4,637 1.97
10 日本生命保険 4,516 1.92
その他 150,436 63.97
  合計 235,125 100

 今年4月、三和HD社長・COO(最高業務執行責任者)に高山靖司氏(46歳)、三和シヤッター工業社長に高山盟司氏(44歳)が昇格し、世代交代を内外に印象づけた。靖司氏は隆俊氏の長男、盟司氏は二男で、今後、二人三脚で経営にあたる。

 三和グループをどこまで高みに導くのか、次代を担う両氏の手腕が注目される。

文:M&A Online編集部

M&A Online編集部

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