フランス政府が示した統合案では、日産とルノーが共同持株会社を設置し、傘下に両社を置く。フランス政府はゴーン被告の解任で空席になった日産会長職を引き続きルノーに指名させるよう求めており、日産に経営の主導権を返すことはなさそうだ。
新設する持株会社のトップにも、ルノー側の経営者が就任するのは間違いない。持株会社が設立されれば、日産に対する支配力はルノーCEOとの兼務だったゴーン会長時代よりもはるかに強固になるだろう。
日産も激しく抵抗するだろうが、ルノーの持株比率は43.4%...
世界に名だたる日本企業の相次ぐ不祥事に、世界中のメディアが関心を寄せている。CNNやブルームバーグはこの問題の根幹にある日本企業の特質を東工大の教授らが発表した「平穏な生活追求仮説」から論じている。
東京商工リサーチによると、不適切会計を開示した上場企業は、57社と過去最多を記録。なかでも東証一部上場の大企業の増加ぶりが目立つという。