2015年は、東芝の不適切会計やフォルクスワーゲン(以下、VW)の排ガス不正問題など、世界的大企業の不祥事が相次いだ。VWはまだ渦中にあるが、東芝は「新生東芝アクションプラン」を発表し、事業再編の緒に就いたところだ。いずれにしろ一度失った信用の回復には時間がかかることは間違いない。
東芝は、粉飾決算の訂正によって自己資本が“棄損”し、さらには収益性が“低下”した。ただ、本来あるべき数値に改めただけなので、実は、自己資本が“棄損”したわけでも収益性が“低下”したわけでもない...