学生にダイレクトに役立つ会計書

ーなるほど、下手に自分を出すよりも、いかにちゃんと考えて積み重ねているかをアピールする方がいいということですね。

「私はこれまでに5、6冊会計の本を出版していますが、こうした本を読んでいた学生はほとんどが希望する企業に入社できています。それはなぜだと思いますか」

ー業界のことや会社のことを話せるので面接で、より具体的な対応ができるからではないでしょうか。

「基本的にはそんな感じだと思いますが、それだけ情報感度が高いというか、わざわざ会計の本を読んでいる、その時点で視点が違うということだろうなと思います。私の本は大学の授業で買ったのではなく、もともとファイナンスとか会計に興味のある学生が買ってくれたわけで、私の本を読んだから就職活動がうまくいったのではなく、私が書いたような本を読む気になったから就職活動がうまくいったのだろうと感じます」

望月さんの話に聞き入る山口さん

「大部分の学生はどのようにして会社研究をしたらいいのか分からないようです。就職活動では一生懸命に自分のキャラを作ろうとして苦労している人も多いようです。そこで学生にダイレクトに役立ちそうな会計書にしてみようと思って、この本を書きました」 

ー今は売り手市場ですが、学生の意識に変化はありますか。

「買い手市場でも売り手市場でも本当に就職したい会社に入るのは難しいでしょう。今は私が学生のころよりも、学生の数は減っていますが、それでは東大に入るのが楽になったかというと、そんなことはなく、やはり難しい。就職活動はこれに近い話だと思います」