信用金庫から普通銀行に転換した唯一の存在 八千代銀行

一方、八千代銀行の設立は1924(大正13)年にさかのぼり、90年以上の歴史を持つ。当初は信用組合としてスタートした。戦後の1951年に信用金庫に改組し、その後、合併を経て1954年から八千代信用金庫として業容を拡大してきた。千葉県にある八千代市とは関係はなく、本店を構えたのも新宿。1991年、信用金庫から普通銀行に転換を果たし、八千代銀行(第二地方銀行)が誕生した。信金から普銀に転換したのは後にも先にも同行が唯一だ。

東京に本店を置く第二地方銀行はこれまで八千代銀行、東日本銀行、東京スター銀行の3行があったが、八千代銀が合併で姿を消して2行となった。東京スター銀行は2014年に台湾の金融大手、中国信託商業銀行(CTBC Bank)の傘下に入る一方、東日本銀行は2016年、地銀トップの横浜銀行と経営統合してコンコルディア・フィナンシャルグループの銀行子会社となっている。

新銀行東京、前身はBNPパリバ信託銀行

別名「石原銀行」といわれた新銀行東京は発足から10年余りに過ぎない。当時の石原慎太郎・東京都知事の肝いりで2005年に開業した。元々はBNPパリバ信託銀行(フランスのBNPパリバが1999年に設立した日本法人)で、これを東京都が買収したのだ。資金繰りに悩む中小・ベンチャー企業支援を目的に無担保・無保証融資を掲げてスタートしたが、目論見とは裏腹に、大幅な累計赤字を抱え、都が公的資金注入で再建を図らざるを得なかった経緯がある。

沿革だけみれば、きらぼし銀行は老・壮・青の寄り合い所帯といえ、さまざまなバックグラウンドを持つ。名実ともに「東京の地銀」として、きらぼしの如く輝くことができるのか、都民の関心はその一点に集約される。

文:M&A Online編集部