シリーズ初のフルモデルチェンジの可能性も

ところが満を持して第5世代の現行モデルが登場すると、CPUが一気に4世代も進化した上に画面サイズ以外は同スペックの10.5インチ「iPad Air」(第3世代)より9000円安いこともあり、廉価版「iPad」(第7世代)や「iPad Air」(第3世代)に続くヒットモデルになっている。

大幅な性能アップと低価格でヒットとなった「iPad mini(第5世代)」(同社ホームページより)

その新モデルとなる「iPad mini6」(仮称)だが、第5世代が「iPad mini4」のマイナーチェンジ版だったのに対し、第5世代移動体通信(5G)への対応に加えて、部分的にバックライトを消灯することで省電力性や黒の色調を強化するミニLEDが採用される可能性もあるという。

7.9インチの画面サイズは変わらないだろうが、「iPad mini」シリーズ初のフルモデルチェンジになりそうだ。現行の「iPad Pro」(第3世代)のように狭額ベゼルのディスプレーやホームボタンの廃止などで本体をさらに小型化したり、現行の「iPhone」シリーズや次期「iPad Pro」と同じく背面に2つあるいは3つのカメラを備えたりする「進化」も考えられそうだ。その場合は現行の第5世代をそのまま残し、「iPad mini PRO」の新ラインを追加することになるだろう。

これまでアップルは「iPad mini」シリーズの展開に、おっかなびっくりだった。そのため現行モデルまでは、主にCPUをアップデートするマイナーチェンジでお茶を濁してきた。しかし、最新技術のミニLED搭載や5G通信の対応が実現するとすれば、「iPad mini」シリーズはこれまでの「傍流」から「メーンストリーム」に昇格したことになる。これでもう「iPad mini」ファンが、「モデル廃止」にビクビクすることはなくなりそうだ。

生まれ変わった「iPad mini6」が登場するのは、早ければ初の5G対応となる「iPhone 12」シリーズと同じ2020年9月、遅くともクリスマス商戦に間に合う同11月から12月初旬にかけてだろう。「iPad mini」シリーズの買い替えを検討している人は、先は長いがクリスマスまでのんびり待とう。

文:M&A Online編集部