事業承継や経営戦略の一環として、M&Aが積極的に活用されるようになってきました。M&Aも売買契約の一つなので、需要と供給の関係は重要です。つまり、M&Aにおける売手企業、買手企業のバランスが問題になるのです。
近年増えてきた中小企業のM&Aを見てみると、需要が供給を上回る売手市場となっています。なぜ、M&Aでは、買手候補企業に対して売り案件が少ない、需要と供給のアンバランスな状態なのでしょう。その原因について見ていきます。
M&Aに関心のある経営者にとって、なぜ売り案件が少ないのか、どうしてM&Aは売手市場なのか疑問に思うことでしょう...
M&Aは最終譲渡契約、クロージング(決済)をもって終了するものではありません。M&Aの本来の目的は、そのあとに控える事業統合(PMI)です。
M&Aは、M&Aアドバイザーとの契約、案件探し、トップ面談・交渉、意向表明・基本合意契約、デューデリジェンス(DD)と進み、ここで特に問題がなければ、「最終譲渡契約」の締結となります。