上海電気集団の傘下に入った池貝であったが、2014年には、友嘉実業集団に大株主が変わり、友嘉実業集団の傘下に入ることになった。
友嘉実業集団は、2013年以降、海外企業の買収を加速させており、アメリカやドイツの企業などを次々と買収している。池貝の買収も、グローバル化に対応するための友嘉実業集団の戦略であったことがうかがえる。
中国企業のM&A戦略を紹介するシリーズ。今回は「国際天食グループ」。以前は「小南国グループ」という名称だったが、2017年に変更。2014年、ポッカの香港子会社を買収した。実は、俺のシリーズで有名な「俺の」やドトール・コーヒーとも緊密だ。
今年8月、アリババ・グループ傘下の出前アプリ「餓了麼(ウーラマ)」が同業の「百度外売」を買収した。中国では日本以上にデリバリー文化が深く根付いており、2017年第3四半期の取引規模は582.7億人民元(約9,985億円)と毎年成長を続けている。今回の買収で業界のトップシェアを盤石にしたい模様だ。
米電気自動車(EV)メーカーのテスラは2017年11月6日、米自動工作機械メーカー・パービクスの買収を発表した。テスラは新型セダンの量産でつまずいており、生産技術を向上するのが狙いのようだ。同社は16年11月にも独機械設備メーカーを買収しており、今後も生産技術関連のM&Aに力を入れることになりそうだ。