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107年ぶりに高校野球で優勝した慶応高出身の有名経済人5選

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玉塚元一 ロッテホールディングス社長

玉塚元一ロッテホールディングス社長(同社ホームページより)
玉塚元一ロッテホールディングス社長(同社ホームページより)

1962年生まれ。幼稚舎、普通部を経て、慶応高校に入学。中学時代からラグビーを始め、慶大法学部進学後はレギュラー選手として関東大学対抗戦で全勝優勝、全国大学選手権でも準優勝を果たしている。

旭硝子、日本IBMでの勤務を経て、「ユニクロ」や「GU」を展開するファーストリテイリングに入社し、2002年に社長就任した。2005年に企業再生を手がけるリヴァンプを設立。同社と経営委任契約を結んだロッテリアの会長兼最高経営責任者(CEO)に就任した。

2014年にローソン社長、2016年に同社会長を経て、2021年からロッテホールディングス社長。2022年から経済同友会副代表幹事に就任するなど、財界でも活躍している。福澤の「独立自尊」や小泉信三元塾長の「練習は不可能を可能にす」といった慶応での教えが人生訓になっているという。

祖父は日本証券業協会会長や東京証券取引所の理事長を務めた、玉塚栄次郎玉塚證券(現みずほ証券)元社長・会長。

竹本勝紀 銚子電気鉄道社長

竹本勝紀銚子電気鉄道社長(同社ホームページより)
竹本勝紀銚子電気鉄道社長、手にしているのは新製品のドッグフード(同社ホームページより)

1962年生まれ。千葉県木更津市出身で、まるでパルテノン神殿のような荘厳な校舎に一目惚(ぼ)れして慶応高に入学。高校での同期には、前述の玉塚氏や河野太郎デジタル相らがいる。慶大経済学部に進学。高校・大学時代は哲学や社会思想などに強い興味を持つ。アフガニスタンから来日したゲリラの取材やポーランドの自主管理労働組合「連帯」の学生メンバーによる講演会の司会など、国際情勢関連の活動にも関わったという。

大学卒業後に税理士となり、顧問税理士として経営危機にあった銚子電鉄をサポート。「ぬれ煎餅」のネット販売を手がけ、「ぬれ煎餅を買ってください。電車の修理代を稼がなくちゃ、いけないんです」のキャッチコピーで大ヒットに。

ぬれ煎餅の売り上げで一時は1億円の営業利益をあげたものの、2011年の東日本大震災で業績は悪化。ついには会社の預金残高が50万円にまで減ってしまった。経営危機を救うべく2012年に就任した竹本新社長に、強力な「助っ人」が登場する。

2013年に立ち上がった同社存続を支援する「銚子電鉄運行維持対策協議会」だ。議長が同高出身の伊藤浩一銚子商工会議所会頭(当時)、副議長も同じく同高出身の坂本雅信銚子漁業協同組合長(同)という慶応高人脈。同協議会の働きかけで10年前から凍結されていた銚子市からの補助金が復活。これを受けて、千葉県からの補助金も出ることになった。

出身地の「木更津三田会」も銚子電鉄を支援すべく貸切列車を仕立ててくれるなど、慶応人脈による手厚い支援を受けている。竹本社長は「慶應義塾で『慶應電鉄』のネーミングライツをやってくれないだろうか」と、期待しているという。

文:M&A Online

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