実は社名に選んだフェイスブックより古い「メタバース」の世界

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それは、いきなりの改名だった。米SNS大手のフェイスブックが「メタ」に社名変更すると発表したのだ。この「メタ」は同社が次世代の主力市場と位置づける「メタバース」から取ったという。トヨタ自動車が「次はEV(電気自動車)の時代だ!」と「E」に社名変更するようなものだ。ところで、この「メタバース」って何だ?

元はSF小説由来の新語だった

「メタバース」はメタ(meta=超越した)とユニバース (universe=宇宙) の合成語で、意訳すれば「現実を超越した空間」であり「仮想現実(VR)」に近い概念だ。米SF作家のニール・スティーヴンスン氏が1992年に出版したSF小説「スノウ・クラッシュ」で初めて登場した小説由来の用語だ。

一般的な「メタバース」はインターネット上に構築された仮想空間で、利用者は自分自身の分身となる「アバター」として仮想空間に入場し、他利用者のアバターとの会話やゲーム、仮想通貨による商取引など現実世界に近いコミュニケーションを楽しむ。

利用者はアバターとしてメタバースで「生活」する(フェイスブックホームページより)

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