業績は横ばい状態

バンド―化学の2015年3月期から2019年3月期(見込み)までの5年間の業績推移をみると、横ばい状態で今一つぱっとしない。売上高は2017年3月期に大きく落ち込み、その後回復傾向を示しているものの、2019年3月期は2015年3月期比1.5%の減収予想だ。営業利益は緩やかながら右肩上がりとなっており、この5年間で35.5%の増益となった。

2019年3月期は前年度比3.0%の増収、同2.6%の営業増益を見込む。2018年4月から2018年12月までの第3四半期の状況をみると、自動車部品事業は国内の自動車向けの販売が増加し、海外でも中国のマイナス分を他のアジア地域が補い、トータルとして前年同期比0.9%の増収となった。

産業資材事業は国内が横ばいだったものの米国や中国、アジア地域で需要が伸び、トータルでは同8.5%の増収。高機能エラストマー製品事業も堅調に推移し、同2.7%の増収、その他事業もロボット関連デバイスなどに支えられ同38.4%の増収となった。

すべての事業部門で増収を達成したものの伸び率はあまり高くない。2023年3月期に1200億円の売上高を達成するためには新規事業の開拓が不可欠だ。同社では2018年3月期の実績約912億円に対し、上積みが必要となる308億円については既存事業による増収(168億円)と並ぶ、新規事業による増収(120億円)を計画している。

今後どんな新規事業を生み出すことができるのか。M&Aが果たす役割は決して小さくはない。

バンドー化学の売上高推移(単位:億円)2019年3月期は見込み
バンドー化学の営業利益推移(単位:億円)2019年3月期は見込み

文:M&A online編集部