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都心部目指す「あみやき亭」が買収したホルモン青木の影響は

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あみやき亭が提供する国産牛成熟肉(あみやき亭ホームページより)

業績予想の修正も

今回の杉江商事はホルモン専門店で、「都内のホルモン行列店の一つ」という。2016年11月期から2018年11月期までの売上高は右肩上がりで、この間に15.7%の増収を達成した。 

ただ、飲食業を取り巻く環境は厳しく、営業損益の方は2016年11月期に1100万円の赤字を記録、その後、黒字に転換したものの2018年11月の営業利益は2400万円、当期利益はわずか200万円にとどまっている。 

あみやき亭の業績も同様で、消費者の節約志向に食材の高騰、人手不足、人件費の上昇などの要因が加わり、売上高は右肩上がりであるものの、営業利益は逆に右肩下がりの状況にある。 

2020年3月期については15店を新規に出店する計画で、売上高は332億6000万円と前年度比3.5%の増収を見込む。ただやはり利益の方は厳しく、営業利益は24億2000万円と同12.5%の減益予想。 

ここに杉江商事の数字が加わるわけだが、状況が大きく好転することは想像しにくい。業績に与える詳しい影響については現在精査中という。買収によってセントラルキッチンの稼働率向上や東京都心部での出店加速などのシナジー効果が見込まれており、これら要因を考えると、近いうちに業績予想の修正がありそうだ。

あみやき亭の売上高推移(単位:億円)2020年3月期は予想
あみやき亭の営業利益推移(単位:億円)2020年3月期は予想
杉江商事の売上高推移(単位:百万円)
杉江商事の営業利益推移(単位:百万円)

文:M&A Online編集部

M&A Online編集部

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