アルプス電気とアルパインの経営統合では、アルパインのバランスシートに「現預金」が533億円計上されていたところ、アルパインの専門家の1社は、「売掛金回収から買掛金決済の間に決算期末となるため大量の現預金が滞留、また配当や税の支払原資も加算し、300億円が事業用現金(運転資本)として必要」といい、300億円は非事業用資産(余剰現預金)ではないため、事業価値に加算しなかった...
HISが子会社のハウステンボスの株式を香港系ファンドに譲渡する交渉が進んでいます。本稿では、このハウステンボスへの投資は成功案件なのか、また「株式90%~100%で1,000億円」という売却価格が高いのか安いのかを検討してみたいと思います。
米ペイパルがペイディを270億米ドル(約3,000億円)で買収しました。国内スタートアップのM&Aとしてもおそらく過去最大級の規模になると思われます。この買収額が高いか安いかについて検証してみたいと思います。
世の中には「何をやっているのかちょっとよくわからないけども異常に価値が高い謎の会社」というものが存在します。今回はインテルが2017年に買収したテックギークの「モービルアイ(Mobileye)」を取り上げます。
小規模の国内案件から大規模なクロスボーダー案件まで、M&Aのニュースを目にしない日はありません。買収金額も合わせて公表されることが通常ですが、記事の中にはこの買収金額がなに意味しているか判然としないケースも多くあります。