アップルが電気自動車(EV)を委託生産するメーカーはどこか?

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最有力は中国EVメーカー

2位の独フォルクスワーゲン(VW)や4位の独BMW、6位の独メルセデス・ベンツ、7位の仏ルノーなどの欧州企業は先進国だけに生産コストが高い。そうなると中国メーカーに委託する可能性が高そうだ。

EV・PHVの2020年1−11月世界販売ランキング>

順位 メーカー名 国籍 2020年1-11月販売
1 テスラ 米国 407,710
2 フォルクスワーゲン ドイツ 166,745
3 比亜迪(BYD) 中国 151,841
4 BMW ドイツ 137,231
5 上汽通用五菱汽車(SGMW) 中国 127,787
6 メルセデス・ベンツ ドイツ 113,771
7 ルノー フランス  97,450
8 ボルボ スウェーデン  94,346
9 アウディ ドイツ  91,949
10 現代自動車 韓国  81,873
11 上海汽車集団(SAIC) 中国  80,668
12 起亜自動車 韓国  77,293
13 プジョー フランス  58,932
14 広州汽車集団(GAC) 中国  54,602
15 日産自動車 日本  53,590
16 長城汽車(Great Wall) 中国  44,638
17 トヨタ自動車 日本  43,034
18 ポルシェ ドイツ  38,109
19 上海蔚来汽車(NIO) 中国  36,843
20 奇瑞汽車(Chery) 中国  36,636

(出典 EV Sales

中国のEV生産最大手は比亜迪(BYD)。同社はリチウムイオン電池生産量世界第3位で、2020年4月にはバッテリー発火問題をクリアし、電池容量も増やした新型車載電池を発表している。電池技術も高い。

独自仕様の車載電池を採用したいアップルにとっては、高い電池技術を持つEVメーカーであるBYDは最適なパートナーだろう。一方でアップルEVが車載電池世界最大手の中国CATLなど、BYD以外の電池を採用する場合は「電池兼業」がマイナス材料になるかもしれない。

BYDにとってもメリットはある。アップルEVの受託生産で生産設備を増強できるし、何より「アップルEVを受託生産している」ことで自社ブランドの向上も期待できるからだ。

既存のEVメーカーではなく、米ゼネラルモーターズ(GM)が資本参加する上汽通用五菱汽車(SGMW)のような中国現地自動車メーカーとの合弁企業を設立するかもしれない。

2024年の生産開始となると、2021年中にはEV生産拠点のめどをつけておく必要がある。委託生産先の結論が出るのは、そう遠くないだろう。

文:M&A Online編集部

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