—いろいろな角度からアドバイスできますね。ところで、最近のM&Aに関して、どのような感想や印象をもっていますか。
基本的としては、どんなに小さな会社もつぶしてはいけないと思っています。ところが、単に誰かが社長を継げばいいという話でもなくて、企業は買収されても統合されても、有機的組織体というか、生き物みたいなところがあるんですね。そこに、いろんな人が関わりをもって生きているので、だからこそ、つぶすわけにはいけないと思っているわけです...
税理士を中心とした会計事務所の経営課題の解決を支援する株式会社アックスコンサルティング。その一部門としてスタートしたのが会計事務所M&A支援協会だ。会計事務所のM&Aは「いま、会計事務所でも高齢化が進み、その事業をどう承継するかは必須の課題」となっている。
株式市場の評価という視点から、1990年~2006年のM&Aのケーススタディと実証分析で検証した『M&Aと株価』(東洋経済新報社刊)の著者である東京工業大学工学院の井上光太郎教授に、M&A成功の要因について話を伺った。
「国内企業同士の水平統合のM&Aは一段落つきましたね」と語るのは、早稲田大学商学部 宮島英昭教授。インタビュー第1回は、国内企業同士のM&Aの動向について伺った。