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【住友電工】120周年を迎えた老舗の積極果敢なセグメント強化

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【財務内容】自動車事業がけん引。売上高3兆円を目指す

 2008年のリーマンショックにより売上が減少するも、利益率は2010年を境に回復を見せる。2013年に公表した経営計画「17VISION」では2017年度の売上目標を3兆円としている。2016年度時点では2.8兆円とまだ道半ばという状況である。

図1:住友電工の売上高 営業・当期利益率推移

 セグメント別の売上高を見ると、自動車事業の比重が高いことがわかる。

図2:住友電工のセグメント別売上高

  住友電工というと光ファイバーをはじめとした情報通信業のイメージが強いが、売上高は5つの事業セグメントのなかで一番小さい。株主資本比率は48.75%(2016年度)と、盤石な財務基盤を構築している。

【まとめ】自動車事業の成長は鈍化。M&Aに期待高まる

 2013年に2017度を目標年度とした経営計画『17VISION』を発表し、今年度がまさに住友電工節目の年。目標である売上3兆円、営業利益1,800億円を達成できるかどうかの瀬戸際の年である。

 主力事業である自動車ハーネスの売上高は近年では横ばいの状態にあり、今後の成長戦略が待たれるところだ。5つの事業領域から第2の柱となる事業を成長させるのか、M&Aにより新領域にチャレンジするのか。2016年にキーストン社を買収し、M&Aの動きも見られるようになった同社の今後の動向に注目していきたい。

文:M&A Online編集部

この記事は、企業の有価証券報告書などの開示資料、また新聞報道を基に、専門家の見解によってまとめたものです。

M&A Online編集部

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