サムスン電子は、コロナ禍が「追い風邪(風)」になった。欧米、日本などの先進国でロックダウン(都市封鎖)や外出自粛が相次ぎ、オフィスワーカーの在宅勤務が急増した。その結果、サーバーやパソコンなどでの需要が伸び、低迷していた主力製品の半導体価格が上昇に転じて業績を押し上げたのだ。
LG電子も外出自粛に伴う「おこもり特需」により、主力商品で利益率の高い家庭向け大画面有機ELテレビが売れた。さらにコロナウイルスの脅威で消費者の衛生意識が向上し、乾燥機や食器洗浄機といった白物家電の販売も伸びたという...
新型コロナウイルスの感染拡大で飲食業への影響が深刻化する中、堅調だった牛丼にも陰りが出てきた。牛丼チェーン店のすき家と松屋の2020年3月の既存店の売上高、客数が、いずれも前年実績割れとなった。