レナウンは、中国の投資会社である済寧如意投資有限公司(山東省)を引受先とする第三者割当増資を実施することを決めた。済寧如意投資はレナウンの筆頭株主で中国のアパレルメーカー山東如意科技集団有限公司(山東省)の親会社。増資により、如意グループ全体の所有割合は41.18%から53.35%に高まり、レナウンは同グループの傘下に入る。レナウンの調達資金は29億3000万円。払込期間は2013年5月31日から12月31日まで。
レナウンは2010年5月に、山東如意科技集団を引受先とする約40億円の第三者割当増資を実施し経営再建に取り組んできた。しかし、個人消費の低迷や消費者の購入先の多様化などにより、主力の百貨店以外の販路拡大が課題となっていた。今回調達する資金はショッピングセンターなど商業施設への出店費用や販売促進費用に充てる。また、如意グループの持つネットワークを駆使し、新興国でのブランドライセンスビジネスを強化するなど海外事業の拡大を目指す。