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韓国で大ヒット!災害クライシス映画『白頭山大噴火』が公開に

※この記事は公開から1年以上経っています。
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ⓒ 2019 CJ ENM CORPORATION, DEXTER STUDIOS & DEXTER PICTURES ALL RIGHTS RESERVED

75時間後に迫る火山の大爆発を回避せよ!

韓国で公開後、3週連続で興行1位を達成。観客動員数820万人超えの大ヒットを記録した災害クライシス映画『白頭山(ペクトゥサン)大噴火』が、8月27日(金)からTOHOシネマズ日比谷ほか全国で公開される。イ・ビョンホン、ハ・ジョンウ、そして、マ・ドンソクという豪華俳優陣が競演を果たした本作は、迫真のパニックシーンをふんだんに盛り込み、大災害に遭遇した主人公たちがそれぞれの思いを胸に懸命に使命や責任を全うしようとする姿を描きます。

イ・ビョンホンのアクションシーンも見どころのひとつ ⓒ 2019 CJ ENM CORPORATION, DEXTER STUDIOS & DEXTER PICTURES ALL RIGHTS RESERVED

<あらすじ>

北朝鮮と中国・吉林省の国境地帯にそびえる標高2744メートルの火山・白頭山が大噴火した。マグニチュード7.8の火山性大地震は遠く離れた韓国・ソウルも直撃するなど朝鮮半島は未曽有のパニックに陥る。政府は白頭山の地質分野の権威である大学教授カン(マ・ドンソク)に協力を要請。カン教授は朝鮮半島を崩壊させるほどのさらなる大噴火が75時間後に起こると予測し、韓国軍爆発物処理班の大尉チョ・インチャン(ハ・ジョンウ)率いる部隊が北朝鮮へ潜入し火山の沈静化を図る極秘作戦に乗り出す。

まず作戦成功のカギを握る北朝鮮・人民武力部の工作員リ・ジュンピョン(イ・ビョンホン)を見つけ出し、次の大規模噴火を何としても食い止めなければならない。果たして彼らは、朝鮮半島の崩壊を阻止できるのか・・・。

コミカルとシリアスを絶妙なバランスで演じるハ・ジョンウ

破天荒なストーリーにぐいぐい引きこまれる。息もつかせぬ展開で128分を一気に見せた。まずは、マグニチュード7.8の巨大地震が引き起こした惨劇の描写がリアルで生々しい。巨大ビルの倒壊、津波に吞まれる陸橋、逃げ惑う人々…。落下してくるがれきを避けながら車で疾走するチョ大尉の動きにあわせて、観客の身体が反応してしまうほどの迫真のパニックシーンである。

チョ大尉をハ・ジョンウがコミカルに熱演 ⓒ 2019 CJ ENM CORPORATION, DEXTER STUDIOS & DEXTER PICTURES ALL RIGHTS RESERVED

除隊間近のウキウキ気分で身重の妻のもとに帰ろうとしていたチョ大尉は車中で大地震に遭い、はからずも北朝鮮に潜入する極秘作戦に駆り出されてしまう。

韓国政府は白頭山の大噴火を回避するために地質学者カン・ボンネ教授の計画を受け入れ、北朝鮮からあるものを盗み出すために部隊を派遣すると決定。分不相応の役目を引き受けてしまったわが身の不運を嘆きつつ、挫折しそうになるところを幾度も踏ん張るチョ大尉を、ハ・ジョンウがコミカルとシリアスの絶妙なバランスで演じる。

カン教授を演じたのがマ・ドンソク。日本では『新感染 ファイナル・エクスプレス』(2017年)で身重の妻を守り抜く男を演じて一躍名を上げた肉体派俳優である。筋肉隆々の体躯を活かし、その後も『犯罪都市』(2018年)、『無双の鉄拳』(2019年)、『悪人伝』(2020年)などのアクション作品で主演を務めてきた。そのマ・ドンソクが腕っぷしの強さを封印。非常事態を前に冷静な分析力と説得力をもって提言する学者を演じ、これまでとは全く異なる役どころで新境地を開いた。

冷徹な地質学者役を演じるマ・ドンソク ⓒ 2019 CJ ENM CORPORATION, DEXTER STUDIOS & DEXTER PICTURES ALL RIGHTS RESERVED

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ちっぽけな存在である主人公たちを駆り立てたものとは…

イ・ビョンホンが扮するリ・ジュンピョンは一癖も二癖もある工作員で、作戦途中で終始チョ大尉を煙に巻いたり振り回す。反目しあう二人だが、やがてお互いの中に共感できるものを見いだし、それが作戦遂行のラストシーンに繋がっていく。親らしいことを何もしてこなかったと自責の念を持つリ・ジョンピョンの娘との邂逅がアクセントとなり、それが身重の妻と生まれてくる子どもに対するチョ大尉の思いに重なる。ちっぽけな存在である主人公たちが危険を顧みずに自らを駆り立てる力として描かれ、本作にいっそうの深みをもたらしている。

南北の争いにととまらず、韓国の災害クライシスものにお約束の米軍の介入があり、国境を接する中国の勢力も争奪戦に参戦してくる。スケールの大きな勢力争いが違和感なく設定されるところは、本作をはじめ韓国映画の魅力だろう。期待を裏切らない映画である。

文:堀木 三紀(映画ライター/日本映画ペンクラブ会員)

<作品データ>
『白頭山(ペクトゥサン)大噴火』
監督:イ・ヘジュン『彼とわたしの漂流日記』 キム・ビョンソ『監視者たち
出演:イ・ビョンホン『MASTER/マスター』 ハ・ジョンウ『神と共に』シリーズ マ・ドンソク『新感染 ファイナル・エクスプレス』 チョン・ヘジン『名もなき野良犬の輪舞』 ペ・スジ『建築学概論
提供:ツイン・Hulu/配給:ツイン
paektusan-movie.com
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8月27日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー

白頭山大噴火
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