堀木 三紀 (ほりき・みき)

映画ライター/日本映画ペンクラブ会員

映画の楽しみ方はひとそれぞれ。ハートフルな作品で疲れた心を癒したい人がいれば、勧善懲悪モノでスカッと爽やかな気持ちになりたい人もいる。その人にあった作品を届けたい。日々、試写室に通い、ジャンルを問わず2~3本鑑賞している。(2015年は417本、2016年は429本、2017年は504本、2018年は542本の映画作品を鑑賞)

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レンブラント作品をめぐる2つの騒動『レンブラントは誰の手に』

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芸術作品は興味を持つ人がいれば価値が上がる。それが実績のある人なら、その傾向はさらに顕著となる。『レンブラントは誰の手に』は、巨匠レンブラントの絵画をめぐる2つの騒動を中心に、人々の悲喜こもごもをつづったドキュメンタリー映画だ。

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観る者の心に切なさと温かな余韻をもたらす『ホテルローヤル』

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北海道・釧路湿原のラブホテルを舞台に、ホテルの盛衰と経営者一家や従業員、訪れた客たちの悲喜こもごもの人生を描く。累計発行部数100万部のベストセラー小説『ホテルローヤル』が映画化された。

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【映画批評】ムヒカ大統領が政界引退 いま日本人に伝えたいこと

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南米ウルグアイの第40代大統領ホセ・ムヒカ氏​が政界引退を表明した。奇しくもムヒカ氏の人生観や世界観を伝えるべく日本のTVプロデューサーが製作したドキュメンタリー映画『ムヒカ 世界でいちばん貧しい大統領から日本人へ​』​が公開中だ。

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口コミで話題 音で映画の歴史を振り返る『ようこそ映画音響の世界へ』

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音が映画にもたらす効果と重要性に迫っていく映画『ようこそ映画音響の世界へ』が公開され、映画ファンの間で話題になっている。配給会社にも観客にも理解されていなかった音の重要性。それを一変させたのが『スター・ウォーズ』である。

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ライセンスビジネスを世界で初めて展開した「ピエール・カルダン」

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ファッションデザイナー・ピエール・カルダンの活動は、単なるファッションデザイナーにとどまらない。ライセンスビジネスやソ連や中国への進出、そして2件の企業買収・・・有能な経営者としての一面も持つ。劇場公開は10月2日から

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アッコちゃんが企業買収を阻止?『映画 ひみつのアッコちゃん』

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人気アニメ「ひみつのアッコちゃん」の実写版(映画)は、大人に変身したアッコちゃんが企業買収に巻き込まれる設定になっている。10歳のアッコちゃんにわかるようにビジネス用語を解説するなど子どもでも楽しめる作品となっている。

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市議会議員の不正をローカル局が調査報道で暴く『はりぼて』

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8月16日から公開中の映画『はりぼて』は、富山市議会の腐敗と議員たちの開き直りともいえる顛末を追った政治ドキュメンタリーである。 ローカル局「チューリップテレビ」の報道記者である五百旗幸雄、砂沢智史の両氏が監督を務めた。

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国家の犯罪とそれを暴くジャーナリストの突破力『赤い闇 スタ―リンの冷たい大地で』

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世界恐慌下で隠蔽されたソ連の悲惨な実態を暴き出した実在した英国人記者の闘いを描く『赤い闇 スタ―リンの冷たい大地で』が8月14日全国公開となる。情報統制によって国家は都合の悪い事実を隠蔽する…

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事故か陰謀か『誰がハマーショルドを殺したか』

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今から約60年前、国連チャーター機が墜落し、搭乗していた第2代国連事務総長のダグ・ハマーショルドが事故死を遂げる。映画『誰がハマーショルドを殺したか』は、鬼才マッツ・ブリュガー監督がハマーショルドの死の謎に迫ったドキュメンタリー作品である。

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買収相手を偵察せよ!『チャーリーズ・エンジェル(2000年)』

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『チャーリーズ・エンジェル(2000年)』は1970年代後半にアメリカのABCネットワークで放映され、人気を博したテレビドラマを映画化したもの。本作は謎解きよりもお色気たっぷりのアクションで魅せる。仕事で疲れた夜の気分転換におすすめだ

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銀行内の権力闘争を描く『ザ・キャピタル マネーにとりつかれた男 』

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仏映画『ザ・キャピタル マネーにとりつかれた男』は、社会派の巨匠コスタ=ガヴラス監督が描いた経済サスペンス。主人公マルクは日本の銀行を買収しようと画策するが、それヘッジファンドのオーナー・ディトマーが仕掛けた巧妙な罠だった。

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リーマンショック後に製作 リストラを描く『カンパニー・メン』

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映画『カンパニー・メン』は、リーマンショック後の世相を反映して「リストラ」をテーマに製作された。突然解雇されたエリートビジネスマンたちの心の葛藤と再生を描く、ヒューマンドラマである。

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学費未納からはじまる転落人生を描いた 映画『東京難民』

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新型コロナの感染拡大による緊急事態宣言を受け、生活に困窮する人が増えている。映画『東京難民』は、親の失踪によって学費が未納となり、大学を除籍された主人公がホームレスに転落するまでの半年間を描いた作品である。

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街封鎖で政治家の思惑が優先される『FLU 運命の36時間』

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封鎖地区の人々を守ろうとする大統領と首相の意見が対立し、首相は街封鎖のタイミングを逡巡する…。これは映画『FLU 運命の36時間』での話である。緊急事態宣言から10日が経過。映画の世界と現実が重なり合う。

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新型コロナを予見した映画『コンテイジョン』から学ぶこと

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スティーブン・ソダーバーグ監督の映画『コンテイジョン』が注目を集めている。未知のウイルスによる感染症がアメリカで発生し、蔓延していくストーリーで、2011年公開当時のキャッチコピーは「恐怖はウイルスより早く感染する」だった。

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ベストセラー ピケティの『21世紀の資本』を映画で学ぶ

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世界累計250万部を誇る「21世紀の資本」が映画化された。著者のトマ・ピケティ氏が監修から出演までこなす本作は、過去の映画作品などを引用しながら現代の「格差社会」に至る歴史の流れを分かりやすく解説。書籍で挫折した人にもおすすめする。

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投資家からの資金調達で農場を拓いた『ビッグ・リトル・ファーム 理想の暮らしのつくり方』

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殺処分寸前で保護した愛犬トッドの鳴き声が原因で、ロサンゼルスのアパートを追い出されたカメラマンのジョンと料理家のモリー夫婦は郊外に移り住んで農場を拓くことを決める。自然をこよなく愛する夫婦が夢を追う8年間を描いたドキュメンタリー映画だ。

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原作にないラストで希望を見せた『酔うと化け物になる父がつらい』

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映画『酔うと化け物になる父がつらい』は、アルコール依存症の父を持つマンガ家・菊池真理子が、毎日のように泥酔して帰ってくる父を“化け物 “と捉え、辛さを笑いに昇華することで必死に生きてきた日々を描いたコミックエッセイの実写化である。

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原発事故最前線で闘い続けた勇者たちの物語『Fukushima 50』

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3.11からまもなく9年。想像を超える被害をもたらした福島第一原子力発電所の事故現場で何が起きていたのか。映画『Fukushima 50』は、50名の作業員たちが死を覚悟しながらも大事故と闘い続けた姿を伝える。

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北朝鮮との緊張関係がアメリカ大統領選挙を左右する?|『PMC:ザ・バンカー』

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アカデミー賞で四冠を達成した韓国映画界から早くも話題作が28日に公開される。『PMC:ザ・バンカー』は2024年の米大統領選をめぐる謀略を絡めたサバイバル・アクション。主演はハ・ジョンウとイ・ソンギュン。韓国映画界の演技派俳優が初共演する。

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公開中のクライムアクションサスペンス『プロジェクト・グーテンベルク 贋札王』が中国で大ヒット。主演はチョウ・ユンファとアーロン・クォック。中国大陸で公開された香港映画の興行成績としては、史上最高額となる12億元(200億円超)を記録した。

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映画『前田建設ファンタジー営業部』がM&A業界から注目を浴びている。というのも映画の主役である前田建設工業が前田道路に”敵対的TOB”を仕掛けたからだ。TOBと映画上映の“同時進行”という異例ともいえる事態にどちらの行方も気になるところだ。

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入江悠監督が完全オリジナル脚本で挑んだサスペンス映画『AI崩壊』が、1月31日から全国で公開される。AI 技術の活用で生活が快適になる一方、社会の格差はますます広がる。入江監督が予想する近未来の日本は…。

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2020年1月10日公開の映画『フォードvsフェラーリ』は、ル・マン24時間耐久レースで絶対王者フェラーリに挑んだ男たちの奇跡の実話である。ル・マン史上に残る熱戦の背景には、フォードとフェラーリの決裂した合併話があった。

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『ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋』は、1990年公開の映画、『プリティ・ウーマン』を彷彿とさせるシーンがふんだんに散りばめられている。2020年1月3日公開。

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