AIで見落とし削減

-人工知能はどのような活用を考えていますか。

「データをどのホルダーに入れるのかを判断する自動仕分け機能を開発している。人間がすべてのデータを見て仕訳するのは大変なので、文面を見て、これは財務諸表のデータ、これは契約書のデータという具合に分けていく」

「いきなり共有できないデータについては、隔離というホルダーに入るようにする。隔離ホルダーに入ったデータを人間がOKしたら公開する。またデューデリの作業はある程度パターン化されるので、人間が一度やったのを人工知能に学習させて、他の資料は人工知能がやるようにする。さらに人間だと見落としもあるが、見落としを減らすことにも人工知能を活用できるだろう」

-日本の機密データの取り扱いは、どのような状況ですか。

「日本は機密データの取り扱いについて、あまり気を使っていないようだ。機密は守らないといけない。それが企業の競争力を左右することになる。日本は国際競争力が低下していると嘆かれているが、結局起こっていることはデータ漏洩とセット。機密データを守れないと日本の企業の国際競争力はどんどん落ちていく。そこを変えていかないといけない」

―ところで、バーチャルデータルーム事業で、御社の順位はどのくらいですか。

「始めたばかりなので何位なのか分からないが、目標は国内トップシェアを取ること。バーチャルデータルームは使い勝手を上げるとM&A 以外でも使えることが分かってきた。テレワークがブームになっていて、働き方改革がよく言われるが、会社に行かずに会社の情報をどうやって受け取るのか。メールで送ると情報が洩れる可能性がある。こういう場面でバーチャルデータルームが使える」

「また日本の企業では社外取締役を増やす傾向にあるが、社外取締役とメールでやり取りすると、漏洩リスクがある。こういう場面でもバーチャルデータルームは使える。M&A以外に利用用途を広げて国内トップを目指す」