安心、安全な「旅行プラン」需要を喚起できるか

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新型コロナウイルスの新規感染者数が増加傾向にある中、旅行ニーズの取り込みに向けた動きが活発化してきた。

近畿日本ツーリストコーポレートビジネス(東京都千代田区)は2021年4月5日に、ふじみの救急病院(埼玉県三芳町)と提携し、新型コロナウイルス感染の有無を判定するPCR検査をセットにした法人向け旅行・イベント商品の取り扱いを始めた。

日本旅行(東京都中央区)も4月1日に、木下グループ(東京都新宿区)と連携しPCR検査を組み込んだ旅行プランを発売したほか、日本航空(JAL)<9201>も3月8日に、JALマイレージバンク⽇本地区会員を対象に、国内線全線でPCR検査サービスの提供を始めた。

旅行・レジャー予約サイトのKLOOKが、コロナ禍の中で旅行を計画した経験のある20代から60代までの109人を対象に2021年3月12日に実施した調査では、約8割の人が「昨年より旅行やレジャーに行きたい気持ちが強まっている」と答えている。

3月21日に首都圏での緊急事態宣言が解除されたあと観光地には人出が増えており、自粛疲れの反動からか旅行に対するニーズは高まっているといえそうだ。PCR検査による安心、安全な旅行プランは、こうしたニーズに応えることができるだろうか。

陽性者は専用車で療養場所に移送

近畿日本ツーリストコーポレートビジネスは、旅行やイベントの実施日の直前に、参加者のPCR検査を行い、陰性者だけで旅行やイベントを実施する。

これによって主催者や参加者が安心して参加できるのはもちろん、旅行先の地域や、ホテルなどのイベント開催会場にも安心して受け入れてもらえるという。

社員旅行や研修会、シンポジウム、懇親会、講演会などでの利用を見込んでおり、旅行需要や観光需要の回復を通じて地域経済にも貢献するとしている。

PCR検査で陽性反応がでた場合は、ふじみの救急病院から保健所に報告を行い、保健所の指示に従って陽性者をホテルや自宅などの療養場所に専用車で移送する。

陽性者には取消料相当額の見舞金を

日本旅行のPCR検査プランは、木下グループが運営する新型コロナウイルス検査センターで取り扱う検査キットを用いて、旅行出発の5日前までに旅行者自身が唾液を採取し、検体を郵送する仕組み。検査結果が陽性の場合は、取消料相当額の見舞金を支払うという。

JALはこれまでも国内線のツアー商品であるJALダイナミックパッケージでPCR検査サービスを行ってきたが、新たに国内線全線に対象を広げることにした。PCR検査はにしたんクリニック(東京都渋谷区)と連携し、陽性判定が出た場合はにしたんクリニックと保健所が連携して対応する。

文:M&A Online編集部

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