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テイクアンドギヴ・ニーズの業績拡大、カギはトランクホテルに
テイクアンドギヴ・ニーズの業績回復が鮮明になってきました。要因は大きく二つ。一つはホテル事業への参入。脱結婚式場化で売上高が稼げる体制が整いました。もう一つがドレス会社買収などによる婚礼商品の内製化。この二つが復活の狼煙にとなりそうです。
世界100ヵ国、5,200軒のホテルを展開する英「インターコンチネンタルホテルズグループ(IHG)」のラグジュアリー・ブティックホテル・ブランド「キンプトン東京」が、2020年にオープンします。客室数は162、3つの宴会場とレストラン・バー、チャペルを備えたフルスペックホテル。地上17階の比較的大きなホテルです。
場所はパークハイアットの隣、西新宿3丁目。今一つパッとしなかった、オペラシティ、パークタワー近辺に新たな賑わいが創出されます。運営するのはツカダ・グローバルホールディング<2418>。この名前に今一つピンとこない方も、ベストブライダルと聞けば馴染みがあるかもしれません。全国で複数のゲストハウス型結婚式場を運営する企業です。この会社、ホテルを運営する他のブライダル企業とは一線を画しています。どこが違うのか。キンプトンホテルの全貌とともに、詳しく説明します。
キンプトンホテルは1981年に米国で誕生したブランド。ブティックホテルというコンセプトを初めて米国に導入しました。ブティックホテルとは、デザインやコンセプトに独自性があり、オーナーや運営側のこだわりが強く押し出されたホテル。客室数が10~100室ほどの小型・中型の建物がほとんどです。キンプトンは世界66ホテルを運営していますが、一つとして同じデザインはありません。独創性やデザイン性を好む感度の高い20~30代の若者がターゲットとなっています。
キンプトン東京の基本情報はこんな感じです。
客室数 | 162 |
宴会場 | 3(300人収容可能) |
レストラン・バー | 3 |
チャペル | 1 |
宿泊料金(筆者予想) | 20,000円~ |
高さ | 地上17階 |
場所 | 新宿区西新宿3丁目4-7 |
開業 | 2020年 |
運営会社 | ツカダ・グローバルホールディング |
IHGはキンプトンブランドのアジア圏進出を加速しており、「キンプトンバリ」「キンプトン上海・静安」「キンプトンホテル台北」などの出店を控えています。ヨーロッパ中東アジア&アフリカCEOのケネス・マクファーソン氏は「東京でも、活気に満ちた新宿エリアの魅力を最大限に生かすべく考え抜かれたキンプトンならではのデザインと、心のこもったパーソナルなサービスを提供する」とコメント。「日本とアジア全域における同ブランドの発展拡大を楽しみにしています」と語っています。
キンプトンはパーソナルな時代に最適化したホテルとして、アジア圏での拡大に期待しています。東京はその足掛かりになりそう。
テイクアンドギヴ・ニーズの業績回復が鮮明になってきました。要因は大きく二つ。一つはホテル事業への参入。脱結婚式場化で売上高が稼げる体制が整いました。もう一つがドレス会社買収などによる婚礼商品の内製化。この二つが復活の狼煙にとなりそうです。