おそらく両者は、コロンブスが得る成功報酬(利益の12.5%)の一部を貸し手に支払うことで合意をしたのではないか。支払われたのは単なる「金利」ではなく、出資に対するリターンである。
もしそうだとすると、現代のファイアンスの感覚で言うならば、これは「メザニン」に近い。新株予約権や劣後債を用いた「融資(Debt)」と「投資(Equity)」の中間的な性質の投資である。
筆者は、コロンブスの自己資金は、イタリア商人との間でメザニン投資契約が成立して調達されたと思っている...
今回のコラムは、「経営者の監視ができる仕組み」に関する現行のコーポレートガバナンス制度の有効性を前提としつつ、経営者の不正がなくならない原因について考えを述べてみたい。