一神教と疫病とコーポレートファイナンスⅨ│間違いだらけのコーポレートガバナンス(28)

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ユダヤ教からの改宗3世がコロンブスの大航海を実現させる(写真はユダヤ教の会堂・シナゴーグ)

コロンブスに「メザニン投資?」をしたイタリア商人

おそらく両者は、コロンブスが得る成功報酬(利益の12.5%)の一部を貸し手に支払うことで合意をしたのではないか。支払われたのは単なる「金利」ではなく、出資に対するリターンである。

もしそうだとすると、現代のファイアンスの感覚で言うならば、これは「メザニン」に近い。新株予約権や劣後債を用いた「融資(Debt)」と「投資(Equity)」の中間的な性質の投資である。

筆者は、コロンブスの自己資金は、イタリア商人との間でメザニン投資契約が成立して調達されたと思っている...

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