次に、コロンブスの航海が目指した課題解決(ペインポイント)について触れる。このコラムでは何度も書いているが、ペストをはじめとする疫病が蔓延する中世ヨーロッパにおいて、香辛料は単なる調味料ではなかった。
医薬品に準じる位置づけと価値を持っていた。だからこそインドから陸路を通じて供給される香辛料には、特にイスラム圏を通じて膨大なマージンが上乗せされ、欧州消費地での末端価格は暴騰し続けていた。それでも売れたのだ。
この陸路の終着点のひとつがイベリア半島であり、そこでの末端価格がどれほど法外なものだったかは想像に難くない...
今回のコラムは、「経営者の監視ができる仕組み」に関する現行のコーポレートガバナンス制度の有効性を前提としつつ、経営者の不正がなくならない原因について考えを述べてみたい。