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アストラゼネカセ製ワクチン「接種開始」へ、副反応が多いのは1回目

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写真はイメージです

英国の製薬大手アストラゼネカが開発した新型コロナワクチンの接種が近く始まる。同ワクチンは2021年5月に承認されたが、血栓が生じるおそれがあることから、政府は当面は公的接種の対象から外すとしていた。

だが感染力の強いデルタ株などの広がりによって感染拡大に歯止めがかからないことから、緊急事態宣言が発出されている東京や大阪などでの40歳以上への使用を認めたもので、大阪市が、8月23日から29日まで接種を行うほか、東京都武蔵野市は9月4日、5日に、埼玉県も8月25日、26日に接種を実施する。

ようやく日の目を見ることになったアストラゼネカ製ワクチン、先行するファイザー、モデルナのワクチンとの違いは何なのか。

感染予防効果は約70%

厚生労働省はアストラゼネカ製ワクチンの接種対象者について、原則40歳以上の人としており、アレルギーなどでファイザー製ワクチンやモデルナ製ワクチンが接種できない人や、海外でアストラゼネカ製ワクチンを1回接種済みの人は、18歳以上40歳未満でも接種できる。

有効性については、臨床試験で約70%の発症予防効果が確認されており、十分な免疫については2回目接種後15日以降に確認されている。

また副反応については、接種カ所の痛み、頭痛、関節や筋肉の痛み、倦怠感、疲労、寒気、発熱などがあり、これらの症状は2回目の接種時より1回目の接種時の方が、発現頻度が高い傾向が見られるという。

さらに、ごく稀だが、血栓症(持続する激しい頭痛や、目のかすみ、接種部位以外の内出血など)や、毛細血管漏出症候群(手足のむくみ、低血圧など)を発症した例が、海外で報告されている。

サルの風邪のウイルスを活用

アストラゼネカ製のワクチンは、新型コロナウイルスが持つ人間の細胞に侵入するために必要なたんぱく質(スパイクたんぱく質)の遺伝子を、サルの風邪のウイルスであるアデノウイルスに組み込んだもので、人に接種すると体内でスパイクたんぱく質が作られることで感染症を予防することができる。

ウイルスベクターワクチンと呼ばれており、ファイザーやモデルナのメッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンとタイプが異なる。

mRNAは、たんぱく質を作り出すための情報を運ぶ遺伝子で、これに新型コロナウイルスのスパイクたんぱく質の遺伝子を組み込んで、人に接種することで感染症を予防できる。

ファイザー製やモデルナ製のワクチンは有効性が95%ほどで、アストラゼネカ製のワクチンよりも高く、血栓症などの報告もない。副反応は1回目よりも2回目接種時の方が発現頻度が高い。

文:M&A Online編集部

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